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ピエルネ/バレエ「シダリーズと牧羊神」(全曲)

デイヴィッド・シャローン(指揮)/ルクセンブルク・フィル、メッツ大聖堂合唱団

録音:2000年5月29日-6月2日、ルクセンブルク音楽院

ピエルネ/バレエ「シダリーズと牧羊神」(全曲)

価格:

2,138円 (税込)

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パリ音楽院でフランクに師事したガブリエル・ピエルネ(1863-1937)は、生前は作曲家としてよりもむしろ指揮者として評価されており、コロンヌ管弦楽団を振ってラヴェルやドビュッシー、ルーセル、ミヨー、ストラヴィンスキーなど同時代の作曲家たちの作品を積極的に紹介しました。ピエルネの作品は、ドビュッシーのような印象主義的な和声を用いつつも、師であるマスネのような平明で甘美なロマン派的作風であり、上品ながらも機知に富んだ心地よい音楽はとてもチャーミング。演奏や録音の機会は決して多いと言えませんが、色彩的でユーモア溢れるバレエ音楽や瀟洒なピアノ協奏曲やハープ協奏曲、フランスのエスプリがただよう室内楽作品やピアノ曲などはとても魅力的です。
このデイヴィッド・シャローンによるバレエ「シダリーズと牧羊神」のアルバムは、同曲初の完全全曲録音。バレエ「シダリーズと牧羊神」はピエルネの代表作とされているものの、前半の音楽を集めた第1組曲のみが稀に取り上げられていた程度で、70分を超える全曲(しかも合唱付き!)をシャローンの畢生の名演で聴くことのできるのは有り難い限りです。2幕3場のバレエ作品「シダリーズと牧羊神」は、18世紀のヴェルサイユ宮殿近くの森に囲まれた庭園に若いニンフたちや牧神たちが暮らしており、いたずら好きの若い牧神スティラクスはある日、宮殿に招かれてやって来た舞姫シダリーズに一目ぼれする、というストーリーです。「牧神たちの学校(小牧神の入場)や「パンの笛のレッスン」は、フルートとピッコロとが活躍するユーモラスな可愛らしい音楽であり、「インド王妃のバレエ」は、エスニックなメロディーを取り入れた色彩的で華麗な音楽です。この完全全曲盤の登場により、音楽的にも規模的にもラヴェルの「ダフニスとクロエ」に比肩する素晴らしい作品であることが大いにアピールされたといっても過言ではありません。
指揮者デイヴィッド・シャローンは、日本ではさほど知名度が高くありませんでしたが、知る人ぞ知るイスラエルのベテラン指揮者で、名ヴィオラ奏者タベア・ツィンマーマンの夫でもありました。このアルバムは、2000年9月来日中に急逝してしまったシャローンの最大の遺作であり、2002年ミデム・クラシカル・アワードを受賞した名盤です。強くオススメ。薄型デジパック・ケースです。

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