トゥリオ・セラフィン（指揮）／ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団
アントニエッタ・ステッラ（ソプラノ）、ジュゼッペ・ディ・ステファノ（テノール）
ティート・ゴッビ（バリトン）、エルヴィラ・ガラッシ（メゾ・ソプラノ）
ルイザ・マンデッリ（メゾ・ソプラノ）、ジュセッペ・ザンピエリ（テノール）
ニコラ・ザッカーリア（バス）、ウィリアム・ディッキー（バリトン）
フランコ・リッチャルディ（テノール）、ヴィットリオ・タトッツィ（バス）ほか
録音：1955年9月15-21日、ミラノ、スカラ座（モノラル）
DOCUMENTS【ドイツ輸入盤】
イタリアの名歌手たちとイタリアの名指揮者セラフィン率いるスカラ座のオケが繰り広げる本場の「椿姫」は、数ある「椿姫」の録音の中でも特に完成度の高い名盤です。本来ならこの1955年の公演は名歌手マリア・カラスによって録音されるはずでしたが、カラス自身の契約の関係上レコーディングすることができなかったため、セラフィンの推薦によりアントニエッタ・ステッラが登用されることになりました。カラスのような迫力こそありませんが、ステッラの明るく艶のある声や細やかな表現はとても魅力的です。また、最盛期だったディ・ステファノのアルフレードとゴッビのジェルモンの歌唱も素晴らしく、劇的表現のなかに叙情的美しさをたたえたセラフィンの指揮も抜群です。まさにイタリア・オペラの佳き時代の名演といえるでしょう。なお、対訳は付いておりません。デジパック・ケース。
