ＣＤ１：
ハンガリー狂詩曲第12番 S.244-12、「愛の夢」第３番 S.541-3、メフィスト・ワルツ第１番 S.514、詩的で宗教的な調べ～葬送曲 S.173-7、リゴレット・パラフレーズ S.434、パガニーニ大練習曲 S.141～ラ・カンパネラ
ＣＤ２：
シューベルト歌曲トランスクリプション（鱒、菩提樹、魔王、他全１２曲）、シューベルト／リスト：さすらい人幻想曲[管弦楽伴奏版]
ＣＤ３：
ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178、即興的ワルツ S.213、愛の夢（３つの夜想曲）S.541、半音階的大ギャロップ S.219
ＣＤ４：
巡礼の年第２年「イタリア」（全曲）S.161
ＣＤ５：
巡礼の年第１年「スイス」（全曲）S.160
ＣＤ６：
巡礼の年第２年補遺「ヴェネチアとナポリ」S.162、巡礼の年第３年～「エステ荘の噴水」S.163-4、詩的で宗教的な調べ～孤独の中の神秘の祝福 S.173-3、バラード第２番 S.171
ＣＤ７：
超絶技巧練習曲集（全曲）S.139
ＣＤ８：
２つの演奏会用練習曲 S.145、３つの演奏会用練習曲 S.144、コンソレーション S.172、「ドン・ジョヴァンニ」の回想 S.418
ＣＤ９：
「ノルマ」の回想 S.394、死の舞踏 S.126、呪い
DECCA【ヨーロッパ輸入盤】
ホルヘ・ボレット（1917-90）は、キューバ生まれの名ピアニスト。サパートン、ゴドフスキー、ローゼンタール等に師事した１９世紀タイプの最後のヴィルトォーゾ・スタイルを維持したピアニストとして、晩年は尊敬を一身に集めていました。とりわけリストのアルバムがメジャー・レーベルから発売されるにあたって、一躍注目されたために晩期大成型とも言われています。このアルバムは、ホルヘ・ボレットがデッカ・レーベルに残した９枚のリスト・アルバムを紙ジャケットに収めたBOXセット。いずれも円熟期の録音で、発売時から極めて評価の高い名盤ばかりです。ボレット若い頃はヴィルトォーゾとして有名な人だっただけあって、ソナタなどでは豪快でスケール豊かな演奏をしていますが、むしろ華麗さやこれ見よがしのテクニックは抑えられ、リストの音楽的な味わいを感じさせてくれます。「巡礼の年」などでは詩情を感じさせる抒情的で滋味豊かな演奏を繰り広げ、「超絶技巧練習曲集」でさえ内面的な音楽の広がりを感じさせます。いずれにしてもリスト好きにとっては必携のセットと言えるでしょう。スリム・ボックス・ケースです。
