１．ファリャ／「三角帽子」より粉屋の踊り
２．タレルガ／アルハンブラの思い出
３．４．ムソルグスキー／「展覧会の絵」より
「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ」、「古城」
５．Ｊ・Ｓ・バッハ／半音階的幻想曲
６．Ｊ・Ｓ・バッハ／「パルティータ第２番」よりシャコンヌ ニ短調
７．クープラン／神秘的な障壁
８．ドビュッシー／前奏曲集第１巻より「亜麻色の髪の乙女」
９．サティ／ジムノペディ第１番
10．スマドベック(1956-)／リズム・ソング
11．ユダヤ民謡／Firn Di Mechatonim Ahejm
12．ベートーヴェン／ピアノ・ソナタ第14番「月光」より第１楽章
13．モーツァルト／幻想曲 K.397
14．シューマン／子供の情景より「トロイメライ」
アレックス・ヤコボヴィッツ（マリンバ） 録音：2001年2,3月
ARTE NOVA 【ドイツ輸入盤】
一見、マリンバによるただのクラシック名曲集のようなアルバムですが、演奏の素晴らしさは抜群で、誰もが楽しめる素敵な旋律にマリンバならではの魅力を存分に加えた秀逸のアルバム。タレルガ（タレーガ）の「アルハンブラの思い出」の印象主義的な淡いロマンス、「展覧会の絵」のアンニュイなムードなどどの曲をとっても、ただマリンバで演奏しただけという次元を遥かに超えた新たな魅力を伝えています。ドビュッシーやサティも下手なピアノが真っ青の出来映え。マリンバを通して音楽をここまで深く表現することができるのかと驚くほど、心のこもった豊かな演奏です。
ここで演奏しているヤコボヴィッツは1960年ニューヨーク生まれのマリンバ奏者＆ストリート・ミュージシャン。ニューヨーク州立大学でパーカッションを学び、1981年DCIコンクールにて優勝。イェルサレム響の主席打楽器奏者を務めていましたが、世界中の人に音楽の素晴らしさ、マリンバの魅力を伝えるため、ストリート・ミュージシャンに転向したというユニークな経歴を持っています。豊かな残響が大変美しい優秀録音で、どれだけリアルに再生できるか試してみる価値もありそうです。
打楽器に関心のある方にはぜひオススメしたいアルバムです。
