CD1:
1~3.ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1 録音:1964年
4~6.ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2 録音:1964年
7~10.ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3 録音:1964年
11~14.ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op.26「葬送」 録音:1979年
CD2:
1~3.ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」 録音:1966年
4~6.ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1 録音:1966年
7~9.ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 Op.14-2 録音:1966年
10~13.ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1 録音:1979年
14~16.ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」 録音:1967年
CD3:
1~3.ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109 録音:1956年
4~6.ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110 録音:1956年
7~8.ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111 録音:1956年
CD4:
1~3.ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15 録音:1958年
4~6.ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19 録音:1957年
CD5:
1~3.ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 録音:1959年
4~6.ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 録音:1961年
CD5:
1~3.ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」 録音:1966年
グレン・グールド(ピアノ)
ウラディーミル・ゴルシュマン(指揮)/コロンビア交響楽団(ピアノ協奏曲第1番)
レナード・バーンスタイン(指揮)/コロンビア交響楽団(ピアノ協奏曲第2~4番)
レオポルド・ストコフスキー(指揮) /アメリカ交響楽団(ピアノ協奏曲第5番)
SONY【ヨーロッパ輸入盤】
グールドのレコーディングの中でも重要な作曲家のひとりであるベートーヴェンのピアノ作品を集めました限定版BOXセット。残念ながらソナタ全集録音はかないませんでしたが、既存の概念を打ち破るテンポで弾かれているのはいうまでもなく、当時は異端のベートーヴェン解釈として当時から物議をかもしたものです。確かに「悲愴」や「月光」などはテンポや歌わせ方など超個性的で、人を喰ったようなエキセントリックな表現を敢えて用いることで聴き手を刺激している部分もあります。しかし、後期の第30番以降は恣意的というよりモダンで説得力に富み、協奏曲は輝くような才気がほとばしる魅力的な演奏です。特にバーンスタインと組んだ第2番から第3番は驚くほど新鮮でドラマチック。このような演奏をするグールドはバーンスタインと軋轢が生じ、伴奏指揮者が全集完成の途中で交代したといわれているほどですが、ストコフスキーと共演した第5番「皇帝」も滅法面白い雄弁な演奏です。
音質も良く、悪評高いグールドの唸り声や歌までよく聞こえます。スリム・ボックス・ケースです。限定発売とのことなので、お早めに入手されることをオススメします。