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バーバー/ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、弦楽のためのアダージョ、ほか

サミュエル・バーバー(1910-1981):
1-3. ヴァイオリン協奏曲 Op.14(1939-1940)
4. 弦楽のためのアダージョ Op.11(1936)
5. 柵を開け、おお、死よ [Let down the bars, O death] Op.8 No.2
6. 天の避難所 [Heaven-haven] Op.13 No.1
7. 殉教の処女たち [The virgin martyrs] Op.8 No.1
8. 神の威厳 [God's grandeur]
9-11. ピアノ協奏曲 Op.38(1962)


イッタイ・シャピラ(1-3,ヴァイオリン)、テッド・ジョセルソン(9-11,ピアノ)
アンドルー・シェンク(指揮)/ロンドン交響楽団(1-3,9-11)
トーマス・ザンデルリング(指揮)/ロシア・フィル(4)
ピーター・ブロードベント(指揮)/ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ(5-8)

録音:1995-2001年  原盤:ASV

バーバー/ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、弦楽のためのアダージョ、ほか

価格:

1,250円 (税込)

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ALTO【イギリス輸入盤】

20世紀のアメリカを代表する作曲家バーバー(1910-1981)の最も有名な作品「弦楽のためのアダージョ」は、映画「プラトーン」で使われたことでも知られています。また、もの悲しい旋律と身を切られるほど圧倒的な感情の表出のため、葬儀の音楽として使われたりする事が多いのですが、意外にもバーバーはそのような使われ方を好まなかったといわれており、もともと弦楽四重奏曲の第二楽章の編曲版として、曲が一人歩きをしているような感も否めません。とはいえザンデルリンクによるこの演奏はストレートで非常に分かり易く、「弦楽のためのアダージョ」を初めて聴く方は衝撃を感じることでしょう。
また、バーバーの「ヴァイオリン協奏曲」は、20世紀のアメリカのヴァイオリン協奏曲の傑作といってもよい美しい作品です。現代曲といってもいい時代の曲ですが、1楽章の甘美なメロディーと柔らかく流れるような曲想は極めてロマンチックで、女性にも大いに受ける曲でしょう。とことん叙情的で切ない音楽ですが、決して安っぽいロマンチックなだけの作品ではなく、そこはバーバーらしく若干の現代性があって少し苦み走った大人の味もあり、独奏ヴァイオリンにはかなりの技術が要求される見せ場もあります。イスラエル系アメリカ人のヴァイオリニスト、イッタイ・シャピラによるこの演奏は、甘さよりもやや苦みが勝った渋めのアプローチといえるでしょう。
一方「ピアノ協奏曲」は、同じ作曲家とは思えないほど現代的な無調の音楽で、バルトークに近いエネルギッシュかつパーカッシブなピアノが衝撃的。ジョン・ブラウニングというピアニストのために書かれた超絶技巧の協奏曲で、あまり取り上られる機会はありません。しかし、アメリカ人作曲家が書いたピアノ協奏曲の傑作と言われており、実際にテッド・ジョセルソンの演奏も滅法かっこよく、3楽章は非常にアグレッシブです。
珍しい合唱曲もカップリングしており、バーバーという作曲家のいろんな側面を知るには最高の選曲と演奏と言えるでしょう。

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