アントニオ・ロゼッティ(1750-1792)：
１～３．ハープ・ソナタ ヘ長調 D.19
４～６．ハープ・ソナタ 変ホ長調 D.20
７～９．ハープ・ソナタ 変ロ長調 D.21
10～12．ハープ・ソナタ ト長調 D.22
13～15．ハープ・ソナタ 変ロ長調 D.23
16～18．ハープ・ソナタ ハ長調 D.24
シャルロッテ・バルツェライト（ハープ） 録音：2002年
ARTE NOVA 【ドイツ輸入盤】
ロゼッティ（1750-1792）は、モーツァルトと同時期に活躍したボヘミアの作曲家で、レスレルとも呼ばれることがあります。ドイツの宮廷を中心としてヨーロッパ全域で活躍し、たくさんの交響曲や管楽器のための作品を残しており、モーツァルトに最も近い作曲家として近年はじわじわ人気を高めています。そのロゼッティのハープ・ソナタは全部で６曲あり、1785年に出版されました。正式には「ハープまたはクラヴサンのためのソナタ」といわれ、チェンバロで演奏されることもあるそうですが、むしろハープのための重要な作品として定着しています。 しかし、これほどまとまった録音はこれまでほとんどなかったので、ハープ・ファンやロゼッティ・ファンにとっては貴重なディスクでしょう。作品自体はどれも７分前後の３楽章形式で、まさに古典的な美を感じさせる均整のとれた清楚で可愛らしい音楽です。
演奏しているシャルロッテ・バルツェライトはドイツ出身、1980年生まれのハープ界のホープ。彼女は幼少よりハープを学び、1996年のラインル財団ハープ・コンクールで優勝して注目されました。2001年9月からウィーンフィル(国立歌劇場管弦楽団)のメンバーとなり、さらにバイエルン国立歌劇場とも契約。まだ20代という若さと美貌、そして優れた技巧を誇るバルツェライトの素晴らしい演奏です。
