エヴァ・ムラフスカ（フルート）、マルチン・ムラフスキ（ヴィオラ）
録音：2008年11月21-22日、ポズナン（ポーランド）、カルウォヴィチ中等音楽学校室内楽ホール
ACTE PREALABLE【ポーランド輸入盤】
フランスの作曲家フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803)は、自身がフルートとファゴットの優秀な奏者でもあり、フルートを中心とした多数の器楽作品を残しています。また、設立されたばかりのパリの音楽院（コンセルバトワール）でフルートを教え、「フルートの技法」という演奏方法のガイドを作った指導者としても大きな功績を残しています。「フルートとヴィオラのための６つの協奏的二重奏曲」は、フルートとヴィオラのデュオという珍しい編成でもあり、古典派の作曲家たちの作品を積極的に発掘・録音し続けているACTE PREALABLEならではの貴重なアルバムです。フランスのモーツァルトといわれることもあるドヴィエンヌらしい流麗な旋律はとても美しく、フルートの華麗さとヴィオラのしっとりと落ち着いた雰囲気が見事に融合した洗練された音楽です。ポーランドの若手フルート奏者エヴァ・ムラフスカとヴィオラ奏者マルチン・ムラフスキの演奏も彫りの深い表現と息が合ったアンサンブルを聴かせてくれます。録音も良好です。
