ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909):
1-3. ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 Op.24
古い歌/モダーンな歌/ブーレ風奇想曲
4. ウクライナの小唄(ヴァイオリンとピアノのための)Op.26 No.2a
5. 子守歌(ヴァイオリンとピアノのための)Op.11
6-8. ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ヨランタ・ソスノフスカ(ヴァイオリン)、ドナート・デアーキ(ピアノ)
録音:2009年7月、2010年2月、ウィーン
ACTE PREALABLE【ポーランド輸入盤】
ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909)はポーランドに生まれ、ワルシャワとベルリンで学んだ音楽家。当時のヨーロッパで指導的な作曲の教師のひとりであったキールに師事したあと、1880年に帰国し、残りの生涯をワルシャワに暮らしました。
ノスコフスキは作曲家として活動したばかりでなく、教師としても名を馳せ、指揮者や音楽ジャーナリストとしても高名でした。19世紀後半から20世紀初頭までのポーランド楽壇において指導的な音楽家であり、ワルシャワ音楽協会の会長を務めたり、音楽教師としてカロル・シマノフスキやグジェゴシュ・フィテルベルクらを輩出しました。
また、ノスコフスキは、ポーランドの最初の交響曲作家とされており、管弦楽曲や歌劇、室内楽、ソナタなどの器楽曲や声楽曲も遺しています。指導的な作曲家の一人として音楽史にその名を残しているものの、ノスコフスキの作品が演奏される機会は不思議なほど少ないものでした。このアルバムは世界初録音とのことで、ノスコフスキの再評価を問う貴重な録音です。