アンドルー・ダウンズ(1950-):
1-3. 4つのホルンのための Op.22
4-8. 6つのホルンのための組曲 Op.69
9-13. 8つのワーグナー・テューバのための5つの劇的小品 Op.80
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団ホルン・セクション
オンドジェイ・ヴラベツ、ヤン・ヴォボジル、スタニスラフ・スハーネク、ズデニェク・ディヴォキー
ペトル・ドゥダ、インドジフ・コラーシュ、ペトラ・チェルマーコヴァー、イジー・ハヴリーク
録音:2008年3,4月、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール
ARTESMON【チェコ輸入盤】
アンドルー・ダウンズ(1950-)は、イギリスのバーミンガム生まれの作曲家で、1990年から2005年までバーミンガム音楽院の作曲科の校長を務めていました。ダウンズは室内楽や合唱曲、4つの交響曲や管弦楽曲など幅広い分野で次々と作品を発表し続けています。このCDはホルン奏者であった彼の父フランク・ダウンズを記念して制作されたものです。
「4つのホルンのための」や「6つのホルンのための組曲」は、牧歌的・瞑想的なムードの穏やかな音楽で、温かく柔らかい色調のハーモニーが心地よいものですが、やはり注目は「8つのワーグナー・テューバのための5つの劇的小品」でしょう。ワーグナー・テューバは作曲家ワーグナーが「ニーベルングの指環」の上演のために考案した楽器で、外観はテューバの小型のようですがホルン奏者によって演奏されます。通常のフレンチ・ホルンよりもさらに深遠で重厚な音色が存分に楽しめます。名人揃いで知られるチェコ・フィルのホルン・セクションも、バランスの良いまろやかなハーモニーを聴かせてくれます。