1~4.ブラームス/ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
5.セル,アコースティック録音と,初期の勉強について語る(英語)
6~10.シューベルト/ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.114「ます」
ジョージ・セル(ピアノ)、ブダペスト弦楽四重奏団
録音:1945年10月11日、1946年5月16日、ワシントン国会図書館、ライヴ
BRIDGE【アメリカ輸入盤】
BRIDGEレーベルのヒット・シリーズとなっているアメリカ議会図書館でのライヴ録音シリーズの1つ。ブダペスト四重奏団はハンガリーで創立された弦楽四重奏団で、1917年に第1回演奏会を開き、以降アメリカに定着して活動し、メンバー交代もありながらも50年ほど活動を続けた名門四重奏団です。ロマン主義的な歌い方を避け、また第1ヴァイオリンばかりが優位になることなく、各声部の平等主義を取るというスタイルは、後の弦楽四重奏のあり方に大きな影響を与えました。
そのブダペスト四重奏団と指揮者として有名なセルのピアノという組み合わせは、やはりバランス感覚が抜群で、指揮者としても特にバランスに厳しかったセルらしくお手本のようなスマートな響きがすばらしいところ。ブラームスが必要以上に重くならず、スッキリと流れのよい演奏になっています。また、ピアニストとしてのセルのすぐれた腕前がハッキリ分かるという点でも貴重な録音です。