アレンサンドル・グラズノフ(1865-1936)：
１．２．２つの即興曲 Op.54-1,2
３～５．ピアノ・ソナタ第２番 ホ短調 Op.75
６～21．主題と変奏曲 嬰ヘ短調 Op.72
22～24．ピアノ・ソナタ第１番 変ロ短調 Op.74
デュアン・フルバート（ピアノ） 録音：2000年
BRIDGE【アメリカ輸入盤】
ロシアの作曲家グラズノフといえば、バレエ音楽「四季」や「ライモンダ」で知られ、交響曲や室内楽曲などたくさんの優れた作品を残しています。作曲技法・理論に熟達していたために同時代の作曲からも尊敬を集め、ペテルブルク音楽院の院長をつとめるなど大物音楽家でしたが、そのわりにグラズノフの作品を聴く機会は意外に少ないもの。この比較的珍しいピアノ作品は、やはり魅力的な作品ばかりで、ピアノ・ソナタはグラズノフならではの理論的に堅固に構築された立派な作品です。といっても決して渋く厳めしい音楽ではなく、輝かしい和声がとても美しくロマンチックな味わいにも不足していません。ヴィルトォーゾ的な華麗さも充分にあり、聴き応えがあります。
