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ヒナステラ/管弦楽作品集

アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
1.「クリオールのファウスト」序曲
2~4.オジャンタイ(三つの交響的楽章)
5~7.パンペアーナ第3番(三楽章の交響的牧歌)
8~11.バレエ「エスタンシア」組曲


ヤン・ワーグナー/オーデンセ交響楽団   録音:2001年

ヒナステラ/管弦楽作品集

価格:

2,150円 (税込)

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BRIDGE【アメリカ輸入盤】

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ヒナステラ(1916-83)はアルゼンチンの作曲家で、独特の作風で近年ますます人気を集めています。野性味溢れるリズムやどきつい色彩感はハチャトゥリアンやコープランドと肩を並べるほどといっても過言ではないでしょう。しかし、同時に泣かせるような美しい旋律もいっぱいあって、時に不可思議で怪しい現代的な和声を使って聴き手を翻弄してくれます。このアルバムはそのヒナステラの代表的な管弦楽曲を集めたもので、演奏も非常に優れています。
ヒナステラでも最もポピュラーな作品は、何といってもバレエ「エスタンシア」でしょう。コープランドの「ロデオ」がさらに野性的になったような面白い曲で、吹奏楽の世界でも結構人気があります。勢いを重視したエネルギッシュでノリの良い演奏は他にもありますが、ワーグナーの演奏は実に丁寧でバランスのよいもの。「開拓者たち」や「マランボ」では打楽器のパワーに頼ることなく、響きとリズムもキリリと引き締めており、各楽器の動きがスッキリ見通しがよくなっています。「小麦の踊り」でのセンスのよい歌わせ方などしっとりした情緒も充分に発揮されており、指揮者ワーグナーの知的で音楽性豊かな演奏には驚かされます。
「クリオールのファウスト」序曲や「オジャンタイ」もすでにいくつかのディスクがリリースされていますが、これほど颯爽としたキレのいい演奏はそうあるものではありません。珍しい「パンペアーナ第3番」は21分ほどの比較的規模の大きい充実した作品。熱帯の夜を思わせる濃密な響きとメランコリックな旋律は独特の香りを放ち、迫力ある土俗的なリズムとパワーが要所要所で活かされた聴きどころの多い名作といえるでしょう。ちなみにヴァイオリンとピアノのための「パンペアーナ第1番」、チェロとピアノのための「パンペアーナ第2番」という作品もあります。
日本ではまだほとんど知られていないヤン・ワーグナーとオーデンセ交響楽団は、BRIDGEレーベルやCLASSICOレーベルから数枚CDがリリースされているだけですが、どれも並大抵ではない秀演ばかり。このディスクを聴いてみれば彼らの実力にきっと驚嘆していただけることでしょう。ヒナステラにパワーやノリをお求めの方にはいささかイメージにそぐわない部分もあるかも知れませんが、キッチリ丁寧なアンサンブルとセンスのよい演奏で、ヒナステラの管弦楽曲をこれとぼ楽しませてくれるアルバムは貴重です。

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