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グリーグ/弦楽四重奏曲 Op.27、弦楽四重奏曲 ヘ長調、シューマン/弦楽四重奏曲第1番

1-4. グリーグ(1843-1907)/弦楽四重奏曲 ト短調 Op.27
5-6. グリーグ/弦楽四重奏曲 ヘ長調
7-10. シューマン/弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41-1


ペーターゼン四重奏団   録音:2001年

グリーグ/弦楽四重奏曲 Op.27、弦楽四重奏曲 ヘ長調、シューマン/弦楽四重奏曲第1番

価格:

2,699円 (税込)

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CAPRICCIO【ドイツ輸入盤】

グリーグの弦楽四重奏曲は全部で3曲あり、最初の「弦楽四重奏曲第1番」はライプツィヒ音楽院時代に作曲されたものの、スケッチはすでに紛失してしまっているそうです。「弦楽四重奏第2番 Op.27」は唯一完成した作品なので、一般的にグリーグの弦楽四重奏曲といえばこの第2番を指すことになります。最後の「弦楽四重奏曲 ヘ長調(第3番)」は1892年のグリーグの銀婚式の時に作曲されましたが、2楽章までしか作曲されず、後年レントヘンにより補筆完成されました。「弦楽四重奏第2番 Op.27」は、グリーグが静寂と精神集中を求めてフィヨルド沿いの寒村の小屋で孤独な生活を始めた直後に作曲された作品。緊迫感に満ちた曲想で始まり、グリーグ自身が何者にも邪魔されずに精魂を込めて作った気迫が伝わって来ます。民俗的要素と弦楽四重奏の普遍的なスタイルや循環形式が巧みに融合し、シリアスな激しさから透明な静謐、快活な舞曲調まで多彩な表情を持つ傑作で、30分以上かかる大作ながら演奏機会も多い作品です。「弦楽四重奏曲 ヘ長調(第3番)」は未完に終わった作品ですが、グリーグ晩年の穏やかな心情の反映された曲想はなかなか魅力的です。
一方、シューマンの「弦楽四重奏曲第1番」は、「室内楽の年」と呼ばれる32歳の時に作られた3曲の弦楽四重奏曲のうちの1つ。シューマンの弦楽四重奏曲は、地味な作品という評価が定着しているようですが、ベートーヴェンの晩年作や、ハイドン、モーツァルト、メンデルスゾーンらの影響下にありながらも、全ての音符にシューマンならではの個性が充満する紛れも無い名作です。「弦楽四重奏曲第1番」は、不気味でファンタジックな第2楽章やロマンチックな美しいメロディが溢れる第3楽章などはとても印象的。情熱的で凝った展開の第1楽章や第4楽章はちょっと複雑な音楽ながら、ペーターゼンSQの演奏は無駄な贅肉をそぎ落としたような筋肉質な響きとシャープな鋭い表現でキリリと引き締まっており、最初から終わりまで強い緊張感を保っています。
ペーターゼン・カルテットは近年著しく評価が高いドイツの団体。東ベルリンのライプツィヒのオーケストラの首席奏者によって結成され、旧東ドイツの楽団らしい渋い鄙びた音色と、積極的な音楽作りのセンスを併せ持っています。ベートーヴェンやモーツァルトの弦楽四重奏曲などで、重厚で味わい深い演奏を聴かせ、シュールホフの作品ではドイツ・レコード批評家賞、ベートーヴェンではACC大賞、「グラモフォン」エディターズ・チョイスを得ており、古典から現代まで幅広いレパートリーを有する実力派です。

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