CD1:モーツァルト/ホルン協奏曲全集、4つの断片(K.412,K.494a,K.371,K.370b)
セヴァスティアン・ヴァイグレ(ホルン)、イェルク=ペーター・ヴァイグレ/ドレスデン・フィル
録音:1988‐89年
CD2:
1.テレマン(1681-1767)/2つのホルンと弦楽、通奏低音のための序曲(組曲)
2.フリードリヒ・ヴィット(1770-1816)/協奏曲 変ホ長調
3.ヨゼフ・フィアラ(1748-1816)/2つのホルンのための協奏曲
4.ヨハン・ゲオルク・フェルドマイヤー(1756-?)/2つのホルンのための協奏曲 ニ長調
アブ・コスター、ヤン・シュレーダー(ホルン)
ヘルムート・ヴィンシャーマン/ドイツ・バッハゾリステン
CAPRICCIO【ドイツ輸入盤】
何といっても1961年生まれのドイツの名ホルン奏者セヴァスティアン・ヴァイグレの演奏が聴けるというのがうれしいところ。1982年に弱冠21歳でベルリン・シュターツカペレ主席に就任した凄腕で、「天才肌」といわれるヴァイグレのモーツァルトは、瑞々しくて爽やか。とりわけカデンツァが素晴らしく、この曲を聴き尽くした方にも喜んでもらえる演奏だと思います。
2枚目の2つのホルンのための協奏曲も珍しい作品が含まれており、ホルン・ファンにも興味深い内容。フリードリヒ・ヴィットは、20世紀半ばに楽譜が発見され、一時『ベートーヴェンの新発見交響曲』として騒がれたいわくつきの作品『イェーナ交響曲』の本当の作曲者として知られています。2つのホルンもレベルが高く、伴奏がヴィンシャーマンなので、非常に格調高い演奏になっています。