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イギリス近現代のオーボエ協奏曲集~ギブズ、スコット、ライト、ペーコネン

1-3. セシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960)/オーボエ協奏曲 Op.48(1923)
4-6. シリル・スコット(1879-1970):オーボエと弦楽合奏のための協奏曲(1946)
7-9. クリストファー・ライト(1954-):オーボエと弦楽合奏のための協奏曲(2009)
10. エリス・ペーコネン(1940-):Amor Vincit Omnia(オーボエ・ダモーレと二重弦楽合奏のための;1994)

ジョナサン・スモール(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
マーティン・イェーツ(指揮)/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

録音:2010年3月31日、4月1日、リヴァプール、フライアリー

イギリス近現代のオーボエ協奏曲集~ギブズ、スコット、ライト、ペーコネン

価格:

1,712円 (税込)

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DUTTON【イギリス輸入盤】

イギリス近現代のオーボエ協奏曲を集めたアルバムで、日本ではなかなか耳にできない珍しい作品が目白押し。とはいえ、いずれもヴォーン=ウィリアムズやエルガーの作風を受け継いだ、田園的な抒情性をたたえた穏健なスタイルで、伝統を重んじるイギリスらしい音楽です。ヴォーン=ウィリアムズの弟子であったセシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960)の「オーボエ協奏曲」は、まさに師の作品と見紛うばかりの穏やかな音楽で、美しい自然や牧場の風景を連想させるゆったり感が何とも心地よく、ほのぼのとしたイギリス情緒を感じさせます。シリル・スコット(1879-1970)は、イギリスのオクストンに生まれ、ドイツで学び、ピアニストとして活躍した人。印象派の音楽に傾倒したり、東洋哲学や神智学にも興味を示し、詩作もしました。あらゆる分野の作品を残しましたが、とりわけピアノ曲を中心とした描写音楽、東洋的題材の小品などが再評価され、近年とみに演奏機会が増えつつあります。スコットの「オーボエと弦楽合奏のための協奏曲」は、簡明な旋律の中に印象派を感じさせる、不思議な独特の美しい世界を持つ音楽です。一方、現代音楽であるクリストファー・ライト(1954-)の「オーボエと弦楽合奏のための協奏曲」とエリス・ペーコネン(1940-)の「Amor Vincit Omnia」は、現代的な響きも用いられているため、より大胆で聴き応えがあります。
演奏しているジョナサン・スモールは、英国を代表するベテラン・オーボエ奏者。ソリストとしても世界的な活動を行い、極めて高い評価を得ている名手ですが、スモールは他のより条件の良いオーケストラに移ることなく1984年からロイヤル・リヴァプール・フィルの首席をずっと務めています。ロイヤル・リヴァプール・フィルは、イギリスの地方オケながら、1990年代から優れた若手指揮者たちのもとで実力を伸ばし、最近では指揮者ペトレンコと次々に優れた録音を発表し続けています。このアルバムでも、スモールの柔軟で軽やかなオーボエは実に素晴らしく、リバプール・フィルも非常に丁寧で美しい演奏をしています。深々とした情感が魅力的で、古き良きイギリスを彷彿とさせるアルバムです。イギリス音楽ファンにオススメです。

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