1-3. カルロス・チャベス(189-1978)/ピアノ協奏曲
4. チャベス/瞑想曲
5. ホセ・パブロ・モンカーヨ(1912-1958)/ムロス・ベルデ(緑の壁)
6. サミュエル・ジーマン(1956-)/創作主題による変奏曲
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
カルロス・ミゲル・プリーエト(指揮)/メキシコ国立交響楽団
発売:2013年
CEDILLE【アメリカ輸入盤】
20世紀メキシコが生んだ偉大なる作曲家カルロス・チャベス(1899-1978)は、いくつかの交響曲をはじめ、その独特の土俗的な音楽で知られています。このアルバムは、チャベスの「ピアノ協奏曲」を中心に、同じメキシコの作曲家たちのピアノ独奏曲を組み合わせ、メキシコの指揮者とオーケストラ、ピアニストが演奏したメキシコづくしのアルバムです。野性的でエネルギッシュなチャベスの「ピアノ協奏曲」は、1942年ニューヨークで名手ユージン・リストによって初演され、非常に高い評価を受けました。「巨大で複雑な構成、演奏にまつわる技術的な困難を不屈の推力で解決した」まさに歴史的なパフォーマンスは作曲家の評価も押し上げ、世界的な作曲家として広く喧伝されるに至りました。
ホセ・パブロ・モンカーヨ(1912-1958)は、「モンカヨ」や「モンサーヨ」と様々に呼ばれていますが、チャベスの愛弟子として活躍したメキシコ国民楽派の一人です。モンカーヨは、最初はメキシコ州交響楽団の打楽器奏者であり、またメキシコシティー国立交響楽団の指揮者を務めたため、オーケストラに精通していました。彼の色彩的な管弦楽曲「ウアパンゴ」は代表作として有名ですが、ここでは珍しい「ムロス・ベルデ(ャベスの「ピアノ協奏曲」を易々と演奏し、非の打ちどころのない説得力あるその音楽性をまざまざと見せつけています。