1-3. ジュリアーノ(18c)/マンドリンといくつかの器楽伴奏によるシンフォニア
4-6. チェチェーレ(1706-1761)/マンドリン協奏曲 イ長調
7-9. ジュリアーノ/マンドリン協奏曲 ト長調
10-12. ガウディオーソ(18c)/マンドリン協奏曲 ト長調
13-15. 作者不詳(パイジェッロ?)/マンドリン協奏曲 変ホ長調
ドリーナ・フラーティ(マンドリン)、シンフォニア・ペルジーナ
録音:1998年6月20-22日、イタリア、ペルージャ
DYNAMIC【イタリア輸入盤】
18世紀バロック時代のイタリア・ナポリ楽派のマンドリン協奏曲を集めたアルバム。マンドリン協奏曲といえばヴィヴァルディの作品が有名ですが、ナポリ楽派のジュリアーノやチェチェーレ、ガウディオーソらの作品はより典雅で、コンチェルトと言うよりハウスムジーク的なアットホームさがあります。伴奏のシンフォニア・ペルジーナも3-2-1-1の弦楽に通奏低音を加えただけの小編成なので、マンドリン・ソロとのバランスが良く、伸びやかでリラックスした雰囲気を醸し出しています。ドリーナ・フラーティのマンドリンも明るい音色が輝くばかりに美しく、聴き手の笑顔を誘う爽快な演奏です。また、チェチェーレのマンドリン協奏曲では、名マンドリン奏者ジュゼッペ・アネッダ(1912-1997)作のカデンツァを用いており、聴きどころとなっています。