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エルンスト/無伴奏ヴァイオリンのための6つの練習曲、ヴィエニャフスキ/新しい手法

1-6. エルンスト/無伴奏ヴァイオリンのための重音奏法の6つの練習曲
7-15. ヴィエニャフスキ/新しい手法 Op.10


ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)   録音:1983年7月

エルンスト/無伴奏ヴァイオリンのための6つの練習曲、ヴィエニャフスキ/新しい手法

価格:

2,016円 (税込)

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ルッジェーロ・リッチ(1918-2012)はアメリカを代表する名ヴァイオリニスト。天才少年としてわずか10歳でデビューして以来、現在にいたるまでの長い経歴と莫大なレパートリーとレコーディングを誇り、ヨーロッパの伝統的な巨匠様式を今日に受け継ぐヴァイオリニストです。とりわけ華麗な演奏技巧と美しい音色、独特な楽器の歌わせ方が特徴的で、パガニーニやサラサーテなどの演奏に関しては抜群の人気を誇っています。このアルバムは、エルンストとヴィエニャフスキという往年の名ヴァイオリニスト2人の無伴奏ヴァイオリンのためのエチュード2曲が収められており、リッチのヴィルトォーゾぶりが遺憾なく発揮されれた名盤です。
ハインリヒ・ウィルヘルム・エルンスト(1814-1865)は、チェコ出身のヴァイオリニストで、ウィーン音楽院でヨーゼフ・ベームに師事しました。14歳の時にパガニーニの演奏を聴いて衝撃を受け、パガニーニのような超絶技巧を身につけるべく練習に励みました。その甲斐あってエルンストはパガニーニを驚かせるほどのヴィルトォーゾとなり、ヨーロッパ中を演奏して回りました。作曲としてもエルンストは、パガニーニを髣髴させる変奏曲や幻想曲をたくさん残していますが、「無伴奏ヴァイオリンのための重音奏法の6つの練習曲」はあまりに難しすぎてプロでも滅多に手を出さない作品です。とにかく重音だらけで、弓で弾きながらの左手でピチカートを演奏するなどパガニーニ以上の超絶技巧のオンパレード。しかし、録音当時65歳を迎えていたリッチは嬉々として愉しげに演奏しており、技巧があまり衰えていないどころか、音楽に対して若々しいひたむきさと新鮮な感興を保ち続けていることに驚かされます。特に第6曲「夏の名残りのバラ(庭の千草)」は絶品!
一方のヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880)も、ポーランドの作曲家で優れたヴァイオリン奏者でした。驚異的な技巧と情熱による華麗な演奏で知られ、その作品もまたスラヴ的情緒とヴィルトォーゾぶりで今日も高い人気を誇っています。独奏のための「新しい手法(エチュード=カプリス)Op.10」は、ヴィエニャフスキの技巧の粋が終結した超絶技巧のオンパレードの作品ですが、ここでもリッチはさらに強い集中力を発揮し、アグレッシブな演奏を披露しています。

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