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オルフ/シュールヴェルク第3集-ピアノ音楽

1-5. カール・オルフ(1895-1982)/ピアノ練習曲
6-29. ゲルトルート・オルフ(1940-)/ピアノ小曲集
30-38. カール・オルフ/持続低音の練習


ニコラウス・ラフゼン(ピアノ)   録音:1996年

オルフ/シュールヴェルク第3集-ピアノ音楽

価格:

2,138円 (税込)

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CELESTIAL HARMONIES【アメリカ輸入盤】

カール・オルフ(1895-1982)は、もっぱら「カルミナ・ブラーナ」で知られているドイツの作曲家。「カルミナ・ブラーナ」はもちろん名作ではありますが、オルフの重要な業績に「シュールヴェルク(Schulwerk)」と呼ばれる教育音楽があることは日本ではあまり知られていません。オルフは1920年代に舞踏教師のドロテー・ギュンターと共に、ミュンヘンに体育・音楽・舞踏を教えるギュンター・シューレを設立し、音楽教育に携わりました。純音楽の行き詰まりを感じるなか、オルフは身振り手まねの音楽を目指し、エミール・ジャック=ダルクローズの提唱したリトミックやヒンデミットの提唱した実用音楽の理論を取り入れた「シュールヴェルク(学校用作品)」を弟子のグルニト・キートマン女史とともに製作しました。オルフが子供のために作った音楽は、身体の動きやダンス、ことばと深く結びついており、初歩レベルの子供たちが容易に楽しく演奏ができるため、世界中の教育現場で利用されています。オルフの音楽教育の理念は現代でもさらに発展し続けており、音楽の人間だけではなく、初等教育や障害児教育、ダンスなど様々な分野において実践されています。
この「シュールヴェルク(学校用作品)」は、楽譜や教育書は豊富に出回っていますが、実際に聴く機会は極めて少なく、この3巻からなるシュールヴェルクのアルバムはなかなか貴重なものです。第3巻となる「ピアノ音楽」は、カール・オルフの珍しい2つのピアノ作品とその妻ゲルトルート・オルフ(1940-)の「ピアノ小曲集」が収められています。「ピアノ練習曲」は、いかにも子供のための易しい作品。ごく短い小品の集合体ながら機知に富んでいて、素直に楽しめる音楽です。オルフの温かさと優しさがにじみ出ており、鑑賞音楽としても充分に価値があります。「持続低音の練習」は、より技巧的で芸術的な深みは格段に増しています。ギョッとするようなユニークな表現効果もあって、後半に行けば行くほどモダンな音楽へと変わっていきます。はかない叙情を感じさせるラフゼンのピアノも秀逸で、オルフのピアノ曲がこれほど味わい深い素敵なものだったことに驚かれることでしょう。ゲルトルート・オルフの「ピアノ小曲集」も1分前後の小品24曲からなっており、まさにシュールヴェルクに相応しいリズミックで軽妙な作品です。

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