1-3. ベートーヴェン/チェロ・ソナタ第4番
4-6. ブラームス/チェロ・ソナタ第1番
7-9. R・シュトラウス/チェロ・ソナタ
ルスタム・コマチコフ(チェロ)、イリナ・クリコーヴァ(ピアノ) 録音:1990,91年
Classical Records【ロシア輸入盤】
コマチコフはグネーシン音楽学校出身の若きチェリスト。フェイギンやメルニコフらに学び、ロシア国内をはじめ海外のコンクールでも優秀な成績をおさめ、将来を嘱望されています。ソリストとしてはもうすでに国内を中心に活躍していのすが、とりわけ室内楽を好んでいるそうです。その彼の最大の武器は美しい音色で、決してゴリゴリした汚い音は出さず、常に品のいい節度ある演奏が特徴です。ただ、その穏やかさがブラームスやR・シュトラウスではちょっともの足りなく思う人もいるかも知れません。むしろピアノのクリコーヴァの方が表現意欲が強く、ぐいぐい引っ張っていくようで、ちょっとユニークなバランスの演奏です。