ヴァシリー・シチェルバコフ(ピアノ) 録音:2005年
Classical Records【ロシア輸入盤】
「24の前奏曲」というと誰もがショパンの作品を思い浮かべるでしょうが、ショスタコーヴィチやラフマニノフの同名の作品もそれに次いで有名です。しかし、このカバレフスキーの「24の前奏曲」となるとさすがに滅多に聴く機会はありません。彼のピアノ曲はむしろ「子どものためのやさしい小品」の方が知られているほどですが、この前奏曲もファンタジックな美しい作品で、50分近いなかなかの大作です。「ピアノ・ソナタ第3番」は、かつてはホロヴィッツも好んで取り上げており、ガッチリ身の詰まった堅牢な内容。初めて聴かれる方はカバレフスキーの違う側面に驚かれるかも知れません。
ピアニストのシチェルバコフは、日本でもよく知られているコンスタンティン・シチェルバコフとは別人で、モスクワ音楽院出身の優秀なピアニスト。