1-16. ムソルグスキー（1839-1881）／組曲「展覧会の絵」
17-31. バルトーク（1881-1945）／ハンガリー農民の15の歌
32-37. バルトーク／ルーマニア民族舞曲集
38-40. プロコフィエフ（1891-1953）／ピアノ・ソナタ第７番 変ロ長調 Op.83
アレクサンドル・ムンドヤンツ（ピアノ） 発売：2007年
Classical Records【ロシア輸入盤】
アレクサンドル・ムンドヤンツは1949年に生まれ、チャイコフスキー音楽院でベラ・ダヴィドヴィチに師事しました。1977年の第５回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでは５位入賞して以来、国内外でコンサートを開催して好評を博しています。しかし、ムンドヤンツといえば、コンサート・ピアニストというよりも、むしろモスクワ音楽院の中央音楽学校の名教授として知られ、たくさんの優秀なピアニストを育て上げています。彼のCDは非常に少なく、これまでVISTA VERAレーベルから「プロコフィエフ／ピアノ協奏曲第３番」がリリースされていたくらいで、このアルバムはモスクワ音楽院の教授たちの演奏を積極的に紹介しているCLASSICAL RECORDSレーベルならではの貴重なライヴ録音といえるでしょう。
ムンドヤンツのピアニズムはややクールで知的。常に冷めた感覚が底流にあるようで、「展覧会の絵」ですら描写性をあまり感じさせません。表現は十分に個性的でありながらも、情景やストーリー性には全く目もくれず、まるで長大なソナタを聴くようなクールで冴え冴えとした感覚で統一されています。冷徹でソリッドな解釈に卓越したテクニックと力強いタッチが加わり、怖いほどの迫力を持った演
