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ボロディン/交響曲第2番、リムスキー=コルサコフ/序曲集

1-4. ボロディン(1833-1887)/交響曲第2番 変ロ短調

リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
5. 序曲「ロシアの復活祭」
6. 歌劇「プスコフの娘」序曲
7. 歌劇「皇帝の花嫁」序曲
8. 歌劇「五月の夜」序曲
9-11. 歌劇「雪娘」から 鳥たちの踊り/皇帝ベレンデイの行進曲/舞曲


ヴィクトル・フェドートフ(指揮)/サンクトペテルブルク交響楽団

発売:2010年

ボロディン/交響曲第2番、リムスキー=コルサコフ/序曲集

価格:

1,629円 (税込)

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Classical Records【ロシア輸入盤】

フェドートフはロシア・バレエの神様として評価が高く、日本でもお馴染みの指揮者です。そのフェドートフによるバレエ以外の管弦楽曲のアルバムはさほど多くはありませんが、神奈川フィルと組んだチャイコフスキーの交響曲第5番などは知る人ぞ知る熱演であり、このレーベルからもフランス管弦楽曲集が既にリリースされています。このサンクトペテルブルグ交響楽団は、かのムラヴィンスキーの率いていたレニングラード・フィル(現在はサンクト・ペテルブルグ・フィル)ではなく、レニングラードの第2オケといわれるオ-ケストラです。アルバム・ジャケットには「サンクト・ペテルブルグ・フィル」と記載されており大変紛らわしいのですが、本来の正式名称は両方とも同じであるため、混同を避けるために便宜上「サンクトペテルブルグ交響楽団」と呼ばれています。こちらのオーケストラの力はスーパー軍団であった旧レニングラード・フィルと比べるとやや劣ると評されることが多いものの、このアルバムを聴くかぎり整然としたアンサンブルと熱のこもった演奏ぶりはなかなか立派。フェドートフの薫陶を受けているせいか、ロシアにありがちな力で押し切ることもなく、ずいぶん洗練されたバランスの良い演奏です。
注目は何といっても初出と思われるボロディンの「交響曲第2番」。歌劇「イーゴリ公」と並ぶボロディンの代表作であり、「勇者」あるいは「勇士」というニックネームがつくほど堂々たる曲想をもったロシア音楽らしい傑作です。ボロディンはこの作品について「第1楽章ではロシアの勇者たちの集まりを、第3楽章では吟遊詩人の形象を、フィナーレでは勇者たちの饗宴を描きたい」と語っており、金管楽器の豪放な響きやロマンチックなメロディーは痺れるほど格好いいものです。特に第3楽章のホルンのソロは、後のチャイコフスキーの第5番の第2楽章のそれに匹敵する美しいメロディーです。フェドートフの演奏は、フォルテの迫力は充分ながら、オーケストラの手綱を離さずバランスのコントロールを効かせており、決して野卑になることがありません。さすがバレエの神様らしく、メロディーの甘い歌い回しが巧みで、リズムの弾力性も秀逸です。リムスキー=コルサコフの序曲集の方は、録音が古いのか音質がやや落ちますが、いずれも手慣れた落ち着いた雰囲気の演奏です。中でも「雪娘」の舞曲になると俄然生彩を帯びてくるのが面白いところです。

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