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ブリテン/ピアノ協奏曲、シュニトケ/ピアノと弦楽合奏のための協奏曲

1-4. ブリテン(1913-1976)/ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.13(1938/1945)
  エドガル・トンス(指揮)/ラトヴィア国立交響楽団   録音:1967年

5. シュニトケ(1934-1998)/ピアノと弦楽合奏のための協奏曲(1979)
  ラースロー・コヴァーチ(指揮)/ミシュコルツ室内管弦楽団   録音:1987年

ミハイル・ヴォスクレセンスキー(ピアノ)

ブリテン/ピアノ協奏曲、シュニトケ/ピアノと弦楽合奏のための協奏曲

価格:

1,629円 (税込)

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Classical Records【ロシア輸入盤】

イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)とロシアの現代作曲アルフレート・シュニトケ(1934-1998)のピアノ協奏曲をカップリングしたアルバム。ブリテンといえば「青少年のための管弦楽入門」や歌劇「ピーター・グライムズ」、「戦争レクイエム」などでよく知られていますが、コンチェルトの分野はこれまで演奏機会が不思議なほど少ないものでした。近年になって若いヴァイオリニストたちがこぞってブリテンの「ヴァイオリン協奏曲」を取り上げるようになりましたが、「ピアノ協奏曲」の方はいまだ秘曲といってもよい存在です。ブリテンはもともとピアニストでもあり、モーツァルトの協奏曲を弾き振りしたり、歌曲のピアノ伴奏を担当をするなど、この楽器に熟達していましたが、意外なほどピアノ作品は多くありません。1938年に作曲された「ピアノ協奏曲」は、ブリテン自身のピアノにより初演されましたが、のちに1945年に大幅な改訂が行われ、ここでもその改訂版が演奏されています。20世紀の音楽らしく大胆な和声とリズムを駆使しており、めまぐるしく曲調が変化して明暗が交錯するような独特の翳りを持ったピアノ協奏曲です。華麗さの中にも不安や不気味さが込められた音楽には、迫りくる第二次世界大戦の影が見え隠れしています。
一方、シュニトケの「ピアノと弦楽のための協奏曲」は、3つあるピアノと管弦楽のための協奏作品の最後のもので、「ピアノ協奏曲第2番」と紹介されることもあります。ピアニストのヴラジーミル・クライニェフに捧げられたこの曲は、25分ほどの演奏時間ですが、打楽器的に鍵盤を叩きつけるようなピアノの迫力が凄まじく、不安に満ちたメロディと不協和音の不気味な雰囲気はインパクト抜群。演奏機会も意外なくらい多く、たくさんの録音がすでに存在する現代ピアノ協奏曲の傑作です。ヴォスクレセンスキーも曲の方向性に合わせてドラマチックな演奏をしており、悲劇的な感情を充分に表現しています。あまりの音の洪水ぶりに酔ってしまうかも知れません。
ヴォスクレセンスキーは1935年生まれ、レフ・オボーリン門下のロシアのピアニスト。1958年のエネスコ・コンクール第2位、1962年のヴァン・クライバーン・コンクール第3位に輝いた逸材でしたが、KGBへの協力を拒否したためにロシアからの出国許可が下りず、海外での知名度長らく低いままでした。しかし、モスクワ音楽院教授として多数の逸材を輩出し、また国際スクリャービン協会総裁も務めており、知る人ぞ知るロシアの名匠です。そんなヴォスクレセンスキーの珍しい近現代作品の録音はたいへん貴重といえるでしょう。

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