1~16.ムソルグスキー(1839-1881)/組曲「展覧会の絵」(1874)
17~21.リスト(1811-1886)/超絶技巧練習曲集 S.139(1851)から
前奏曲,練習曲,風景,鬼火,夕べの調べ
22.ポロネーズ第2番 ホ長調 S.223(1850-1851)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
録音:1956年10月6日(1-16)、6月10日(17-22)、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ(モノラル)
チェコ放送ラジオサービス【チェコ輸入盤】
アンチェル、オールソン、シェリングのライヴ録音が発売され好評を博した「グレート・アーティスツ・ライヴ・イン・プラハ」のシリーズ、新たにリヒテル(1915-1997)のライヴが2枚同時に登場。Vol.1はリヒテルが未だ「西側」では幻のピアニストだった1950年代の演奏で、放送局の音源のせいか年代のわりに音質が良好で、またライヴ録音とは思えないほどノイズが少なく聞き易いのもうれしいところ。これらの演奏は以前PRAGAレーベルからリリースされていたものと同じ音源と思われます。
演奏は壮年期のリヒテルらしい気合いの充実したもので、エネルギーが放射が圧倒的です。ミスタッチが多く散見されるものの、ガンガンに弾いてひたすら突き進むリヒテルのパワーと勢いには驚かされます。さらに凄いのはリストの「超絶技巧練習曲集」からの5曲と「ポロネーズ第2番」。華麗で鮮烈なリヒテルの技巧とパワーが非常に生々しく感じられ、聴き手を圧倒します。リヒテル・ファン必聴の名演奏です。