1. チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」
2. チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「グレーミンのアリア」
3. チャイコフスキー/劇音楽「雪娘」より「レルの第2の歌」
4. チャイコフスキー/歌劇「マゼッパ」より「マゼッパのアリオーソ」
5. チャイコフスキー/歌劇「イオランタ」より「ロベルトのアリオーソ」
6. チャイコフスキー/カンタータ「モスクワ」より「戦士のアリオーソ」
7. チャイコフスキー/バレエ「眠れる森の美女」より「パノラマ」
8. チャイコフスキー/バレエ「白鳥の湖」より「白鳥たちの踊り」
9-16. グラズノフ/ショパンのピアノ曲による組曲「ショピニアーナ(レ・シルフィード)」
ヴィクトール・フェドートフ(指揮)/マリインスキー劇場交響楽団(2,7,9-16)、神奈川フィル(1,8)、サンクト・ペテルスブルク・フィル(3-6)
録音:1974-87年,1999年
Classical Records【ロシア輸入盤】
その名の通りショパンのピアノ曲を管弦楽仕立てにしてしまった「ショピニアーナ」は、バレエ曲「レ・シルフィード」の原型となり、管弦楽法の大家グラズノフの絶妙なオーケストレーションが楽しめる作品。ショパンをオーケストラで聴くのは違和感があると思うかも知れませんが、ふんわりマシュマロのような優しい響きであの甘いメロディーをたっぷり歌われると、心までとろけそう。特にフェドートフのごくごく丁寧な表現と響きのバランスが抜群で、「ショピニアーナ」の決定盤といえるでしょう。
一方、チャイコフスキーのオペラやバレエ、劇音楽などからの名曲集は、巨匠フェドートフが残したアーカイヴからの抜粋で、チャイコフスキーの演奏にかけてはロシアの他どの指揮者よりも洗練された美しい表現をするフェドートフの面目躍如といったところ。