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「Colors of Saxophone」~無伴奏サクソフォンのための作品集

1-2. カルロス・ミチャンス(1950-)/サクソフォンのための音楽
3. 田中カレン(1961-)/ナイト・バード
4. 野田燎(1948-)/舞
5. アウグスティン・ブロフ(1929-2006)/音符
6. マリー・エレーヌ・フルニエ(1963-)/ホロスコープ
7-10. フランソワ・ダネールス(1921-)/4つのミニアチュール
11. 野田燎/Improvisation 1(即興曲第1番)


リシャルト・ジョウェンジェフスキ(サクソフォン)  発売:2012年

「Colors of Saxophone」~無伴奏サクソフォンのための作品集

価格:

1,987円 (税込)

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DUX【ポーランド輸入盤】

1970年代から90年までに作曲された無伴奏サクソフォンのための作品を集めたアルバムで、中でも日本の野田燎や田中カレンの作品が注目です。野田燎(1948-)は、パリを拠点にサックス奏者・作曲家として活動し、フランス作曲家協会賞などを受賞した後日本に戻り、野田音楽運動療法研究所を設立して活動しています。現在は大阪芸術大学助教授や相愛大学講師、フランス作曲家協会会員の立場にあります。日本の伝統音楽と西洋現代音楽の組み合わせを目指す野田の音楽は、海外でも非常に演奏機会が多く、「舞」や「即興曲」も凛とした空気感をただよわせた厳粛な音楽です。また、日本を代表する女性作曲家、田中カレンは、エレクトロニクスを用いた透明感と色彩感のある作風で注目を集め、作品は世界各国で演奏されています。「ナイト・バード」は、純粋な無伴奏ではなく、比較的シンプルなライブエレクトロニクスを伴う作品で、満天の星空の中、宇宙空間を飛ぶ鳥の視点を乗っ取ったような神秘的な響きがする作品です。
その他で面白いのは、近年人気が高いカルロス・ミチャンスの「サクソフォンのための音楽」。ミチャンスはブエノスアイレス出身で、1982年にオランダに移住した作曲家です。彼は世界中を旅し、民族音楽と言葉から多大な影響を受けており、それらが結合して彼独特なスタイルの素晴らしい表現力が形成されています。また、武満徹と交友があったポーランドの作曲家アウグスティン・ブロフ(1929-2006)やフランの女性作曲家マリー・エレーヌ・フルニエ(1963-)、ベルギーのサクソフォン奏者で作曲家でもあるフランソワ・ダネールス(1921-)の作品もそれぞれ強い個性を持った興味深い現代作品です。

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