ジル・コリャール(ヴァイオリン)
バルバロック四重奏団
フランシシコ・カベーリョ(バンドネオン) ジル・レイモン(ティンパノン)
パトリック・マティス(メカニック・オルガン) ディディエ・カペイユ(コントラバス)
録音:2002年5月、フランス、ドローム、コボンヌ教会
EMEC【スペイン輸入盤】
メカニック・オルガンとは、紙に穴を空けて作った楽譜をオルガンに通して自動演奏させるオルゴールのような楽器。「四季」の一部を演奏するメカニック・オルガンに出会ったヴァイオリン奏者コリャールが、全曲をメカニック・オルガン付きで演奏しようというアイデアを思い立ち、バルバロック四重奏団との共演で実現に至らせたという、ユニークな録音です。もちろん、メカニック・オルガン用の楽譜は新たに編曲・作成されたということになりますが、そのメカニック・オルガンと生身の人間が弾くヴァイオリンの掛け合いが実に楽しく、一気に聴き進んでしまいます。ティンパノンは真鍮弦を2つのヘラのようなもので叩く卓上琴で、ハンガリーのツィンバロンに近い楽器。意外なサウンドが随所に聴かれ、ユニークなアイデア満載で楽しさいっぱいの「四季」です。