ロベルト・シューマン:
1-3. ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
4-11. クライスレリアーナ Op.16
アンナ・ストイチェヴァ(ピアノ)、ロッセン・ミラノフ(指揮)/ブルガリア国立放送交響楽団 録音:2006年
GEGA NEW【ブルガリア輸入盤】
アンナ・ストイチェヴァは、ブルガリア出身の新進ピアニストで、ジュリアード音楽院でシーモア・リプキンやヴェーダ・カプリンスキーなどに師事した逸材。1991年の第17回エットレ・ポッツォーリ国際ピアノ・コンクールで第2位となり、以後はニューヨークを中心に活躍しています。このシューマンのアルバムは彼女の美しい容貌とは対照的なほど内省的かつ奥深い演奏で、「ピアノ協奏曲」は、シューマンの本質に迫った滋味溢れる好演です。シューマンの精神の深淵をひたすら指向した演奏なので、聴いている時はそれほどでないようでも、聴き終えた時にはシューマンの音楽の全てを伝えられたような尋常ならざる感銘を受けることでしょう。特に「クライスレリアーナ」はズッシリした風格があり、最後まで集中力が途切れない稀にみる優れた演奏です。