ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)：
１～３．ピアノ・ソナタ第５番 嬰ヘ短調 Op.81
４～７．ピアノ・ソナタ第６番 ニ長調 Op.106
８．瞑想 Op.107 No.3
ジョン・コウリ（フォルテピアノ） 録音：2001年1月4,5日
MUSIC&ARTS【アメリカ輸入盤】
フンメル(1778-1837)はベートーヴェンの友人としてまた良きライバルとして同時代を生き、モーツァルトの弟子としてはピカイチの存在でした。当時の大作曲家たちと親交を結び、ウィーンでピアニスト兼作曲家として活躍して大いに人気を集め、門下にはメンデルスゾーンなどもいます。彼の作品は管弦楽曲や協奏曲、宗教音楽などあらゆるジャンルに及んでいますが、とりわけピアノ界での業績は大きく、易しい作品や練習曲などはいまでも愛され続けています。
しかし、番号付きで６曲あるピアノ・ソナタはあまり取り上げられることはなく、ピリオド楽器による演奏はたいへん珍しいもの。当時抜群の人気とヴィルトォーゾぶりを誇ったフンメルをフォルテピアノの鄙びた音色で聴くのも一興です。ジョン・コウリはピリオド楽器の使い手として、フンメルやクレメンティなどの埋もれたピアノ作品を次々に録音しているピアニスト。なお、使用楽器は1820年ヤコプ・プフィスター製とのこと。
