ベーラ・バルトーク(1881-1945):
CD1:
1~3.弦楽四重奏曲第1番 Sz.40 op.7
4~6.弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
7~11.弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
CD2:
1~3.弦楽四重奏曲第2番 Sz.67 op.17
4~8.弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
9~12.弦楽四重奏曲第6番 Sz.114
ヴェーグ四重奏団
【シャーンドル・ヴェーグ、シャーンドル・ゼルディ(Vn)、ジェルジ・ヤンツェル(Va)、パウル・サボー(Vc)】
録音:1954年(モノ)、2005年デジタル・リマスター
MUSIC&ARTS【アメリカ輸入盤】
バルトークから直接指導を受けたことでも知られるヴェーグ四重奏団は、シャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)によって1940年に設立された弦楽四重奏団です。彼らのバルトーク演奏としては1972年のステレオ録音も有名ですが、このアルバムは1954年のパリでのモノラル録音です。引き締まったアンサンブルによるキビキビした演奏という点では、この旧盤の方がより溌剌としており、彼らの全盛期の魅力をよく伝えてくれます。バルトークやコダーイ、フバイといったハンガリーの巨匠たちの薫陶を受けたヴェーグたちの音楽には、強い意志が感じられ、リズムのノリや旋律の歌い方にハンガリーの土臭さが色濃く表れています。
2005年にマッジ・ペインによる丁寧なデジタル・リマスターがなされているため、迫力は失われることなく、モノラルながら聴きやすい仕上がりとなっています。