フランツ・リスト(1811-1886)：
１．超絶技巧練習曲第１番 ハ長調「前奏曲」
２．超絶技巧練習曲第２番 イ短調
３．超絶技巧練習曲第３番 ヘ短調「風景」
４．超絶技巧練習曲第４番 ニ短調「マゼッパ」
５．超絶技巧練習曲第５番 変ロ長調「鬼火」
６．超絶技巧練習曲第６番 ト短調「幻影」
７．超絶技巧練習曲第７番 変ホ長調「エロイカ」
８．超絶技巧練習曲第８番 ハ短調「狩り」
９．超絶技巧練習曲第９番 変イ長調「回想」
10．超絶技巧練習曲第10番 ヘ短調
11．超絶技巧練習曲第11番 変ニ長調「夕べの調べ」
12．超絶技巧練習曲第12番 変ロ短調「雪かき」
ウラディーミル・オフチニコフ（ピアノ） 録音：1988年
OLYMPIA【ロシア輸入盤】
ウラディーミル・オフチニコフ(1958-)は、ロシアのヴィルトォーゾ・ピアニスト。モスクワ音楽院にてアレクセイ・ナセトキンに師事し、1982年にはチャイコフスキー国際コンクールにおいて、ピーター・ドノホーとともに１位なしの２位を分け合ったことから、一躍世界で注目を集めました。また、1897年にはリーズ国際ピアノコンクールで念願の優勝を果たし、超絶的な技巧を持つピアニストとしてリストやラフマニノフが高く評価されています。現在はソロ活動のほか、モスクワ音楽院教授としても活躍しています。
リストの「12の超絶技巧練習曲」は、その名の通り技術的には最高度の難しさを誇る作品であり、数々のヴィルトォーゾ・ピアニストたちが挑戦し、様々な名盤がありますが、このオフチニコフ盤は間違いなくトップ・クラスの完成度を誇っています。限界に挑むような激しくスピード感のある情熱的な演奏も多いなか、オフチニコフは完璧といってもよいほどの技巧でサラリと弾いており、解釈もごくスタンダードでむしろあっさりした表現といえるでしょう。これほど美しい音色を保ったしなやかな「超絶技巧練習曲」があること自体ちょっとした驚き。音楽の持つロマンチックな味わいがきちんと表現さ
