ＣＤ１：モーツァルト／レクイエム
ブルーノ・ワルター／ニューヨーク・フィル、ウェストミンスター合唱団
イルムガルト・ゼーフリート(Sp)、ジェニー・トゥレル(MS)、レオポルド・シモノー(T)
ウィリアム・ウォーフィールド(Br) 録音：1956年3月11日、カーネギーホール・ライヴ
ＣＤ２：マーラー／交響曲第４番
ブルーノ・ワルター／フランクフルト博物館管弦楽団、アンネリーゼ・クッパー(Sp)
録音：1950年9月4日フランクフルト・ライヴ
MEMORIES【イタリア輸入盤】
生誕200年を記念したモーツァルト・イヤーの1956年。3月のニューヨークでは、モーツァルトの十字軍であるブルーノ・ワルターによる一連のコンサート並びにオペラ上演(伝説の「魔笛」もこの月の演奏)が開催されました。中でもソニー録音セッションと並行して行われた「モツ・レク」ライヴは、幻の演奏で今回が初出となります。音質は年代相応のモノラルで、ノイズはあるものの鮮明で生々しい録音です。冒頭の入祭唱などは哀愁漂うしみじみした味わいですが、演奏が進むにつれて、合唱の厚みあるハーモニーを得てウネリを増して行き、「怒りの日」に至っては熱くなるワルターらしい激しさで、表現行為、演奏行為としての「レクイエム」であることが分ります。歌手陣もソニー盤と同様であり、共に演奏を繰り返した演奏家同士による自然な流れを感じさせてくれます。
マーラーの第４交響曲は、ワルターが偏愛した名曲であり、多くの録音が知られております。ワルターは1950年の8月、9月、10月と欧州を単身廻り、8月末にはウィーン・フィルとザルツブルク音楽祭で当曲を演奏、9月末にはベルリン・フィルと戦後唯一の共演を果たします。当演奏は、珍しくフランクフルト博物館管弦楽団（フランクフルト歌劇
