CD1:
1~5.ウェーベルン/弦楽合奏のための五楽章 Op.5
6~9.モーツァルト/交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 K.551
CD2:
1~6.R・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」 Op.40
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)/ニューヨーク・フィル、ジョン・コリリアーノ(ヴァイオリン独奏)
録音:1958年11月15日、カーネギーホール、ライヴ(モノラル)
MEMORIES【イタリア輸入盤】
1958年に単身アメリカに渡り、ニューヨーク・フィルに客演したカラヤン。当時はニューヨーク・フィルでも客演指揮者陣に戦前からの大物が群雄割拠していた時代です。物凄いのは、ウェーベルンの「弦楽合奏のための五楽章」で、一見晦渋な曲目を抜群の運動神経を持って一気に聴かせてしまい、聴衆から溜息が漏れるほどです。「ジュピター」は後年批判されることも多かった分厚いハーモニーで重みのある演奏で、早くも晩年の完成型が姿を見せています。「英雄の生涯」は生涯を通じて愛奏した得意曲ゆえに危なげありません。ヴァイオリン・ソロは当時のNYPコンマスのコリリャーノで、同名の子息は現代アメリカを代表する作曲家です。音質は良好とはいえませんが、マイクが近いのかオケの音がやたら生々しく聞こえ、迫力がありります。