カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ

チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」、シューベルト/交響曲第4番、ほか(2CD)

CD1:
1~10.ブラームス/ハイドン変奏曲
  録音:1955年12月21日
11~14.シューベルト/交響曲第4番 ハ短調「悲劇的」  録音:1955年6月6日

CD2:
1~4.チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」
  録音:1958年9月25日

イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)/フランス国立放送交響楽団

チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」、シューベルト/交響曲第4番、ほか(2CD)

価格:

3,310円 (税込)

[ポイント還元 33ポイント~]
購入数:
友達にメールですすめる

MEMORIES【イタリア輸入盤】

マルケヴィッチといえば凄まじい実力を持ちながら、一つのオーケストラと安定した地位を長く持ち得なかった名匠です。その理由は余りにも厳しい練習にあるのかもしれません。とにもかくにも、有名・無名を問わず、どのオケに客演しても必ずやマルケヴィッチ流の音楽を作ってしまう能力には脱帽です。ブラームスの「ハイドン変奏曲」もただの前座曲目と思う勿れ、ブリテンのパーセル変奏曲も愛奏した巨匠だけに、こういうヴァリエーションものに隠された素材を逐一浮き彫りにしていきます。シューベルトの「交響曲第4番」というと地味な印象を持たれるかもしれませんが、初期の大規模な交響曲であり、ハ短調という調性と「悲劇的」という題名をもつ聴き応え十分の力作です。この録音の前年にもマルケヴィチはベルリン・フィルと同曲を録音している(今なお名演の誉れが高い)だけに、この曲にかける情熱がビンビンに伝わってきます。ベルリン・フィルとの演奏よりもこのフランス国立響の方が、ふっくらとした柔らかい響きとしなやかなフレージングが美しく、同曲がお好きな人には是非お勧めしたい演奏です。
そして極めつけは「悲愴」。マルケヴィチの「悲愴」は、1953年のベルリン・フィル、1962年のロンドン交響楽団、1983年のNHK交響楽団との録音などが知られていますが、このフランス国立放送響とのライヴ録音はおそらく初CD化と思われます。比較的速めのテンポながら、その音楽は辛口でキリリと引き締まっており、どこのオーケストラを振ってもマルケヴィチらしさが発揮されていることが分かります。大胆なアゴーギグを用いた深みのある感情表現が素晴らしく、最後まで凄い緊張感が持続する演奏です。残響の少ないモノラル録音です。

ページトップへ