J・S・バッハ(1685-1750):
CD1:
1-6. 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
7-12. 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
13-18. 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
19-24. 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
CD2:
1-6. 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
7-12. 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
13. トッカータ, アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564より「アダージョ」(シロティ編)
14. イギリス組曲第6番 ニ長調 BWV 811より「ガヴォット」(ペライン編)
15. 甘き死よ来たれ BWV 478(シロティ編)
16. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003より「アンダンテ」(シロティ編)
17. 管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV 1068より 「G線上のアリア」(シロティ&カザルス編)
パブロ・カザルス(チェロ)
ニコライ・メドニコフ(13,14,ピアノ)、ブラス・ネット(15,16,ピアノ)、オットー・シュルフ(17,ピアノ)
録音:1936,38,39年(無伴奏チェロ組曲、モノラル)、1927-30年(その他、モノラル)
NAXOS【香港輸入盤】
もはや説明の必要のない歴史的名盤。バッハの「無伴奏チェロ組曲」の永遠の名演というだけでなく、チェロという楽器の価値そのものを高め、その後のチェロ奏者全てに多大な影響を与えた、計り知れない意義を持つ録音です。パブロ・カザルス(1876-1973)は、スペインのカタルーニャ地方に生まれ、チェロの近代的奏法を確立した20世紀最大のチェリストの一人。カザルスは13歳の時にマドリッドで古ぼけた「無伴奏チェロ組曲」の譜面に出会い、以後この曲の真価を見いだし、音楽史上希有の名作であることを世に知らしめました。カザルスが全身全霊を込めた演奏は、ひたすら音楽的であり、いまなお強力な説得力を持っています。また、シロティ編曲のJ・S・バッハの小品集の録音も聴きものです。
録音がかなり古いため、オリジナルのEMI盤でも音質は良いとはいえませんが、このNAXOSレーベルのアルバムは、名復刻技術者ワード・マーストンが手掛けたもので、ノイズが少なく聴きやすいものです。