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矢代秋雄/ピアノ協奏曲、交響曲

矢代秋雄(1929-1976):
1-4.ピアノ協奏曲
5-7. 交響曲


湯浅卓雄(指揮)/アルスター管弦楽団、岡田博美(ピアノ)

録音:2000年9月(交響曲)、2001年6月(ピアノ協奏曲) 北アイルランド、ベルファスト、アルスター・ホール

矢代秋雄/ピアノ協奏曲、交響曲

価格:

1,273円 (税込)

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ドビュッシー、ラヴェル、バルトーク、ストラヴィンスキー、ベルク、プロコフィエフ・・・メシアン。20世紀前半の音楽史そのままに、革新的作曲家たちのエッセンスを師である橋本國彦や伊福部昭から受け継ぎ、ヨーロピアン・スタイルの音楽を完璧なまでに自己の作品へ昇華させた矢代秋雄。完璧主義で知られた矢代秋雄は、若くして亡くなったのと、厳しい自己批判のため現存している残された作品はほんのわずかですが、いずれも完成度の高い傑作揃いのといわれています。東京音楽学校と東京藝術大学を卒業した後、パリ音楽院に留学して優秀な成績を修めて帰国した矢代が最初に手掛けたのが「交響曲」であり、日本フィルハーモニー交響楽団の委嘱により作曲されました。メシアンを思わせる斬新な和声法やメロディに溢れていますが、作曲者が心酔していたというセザール・フランクの交響曲で使われた循環主題が使われているように、全体的には古典的ともいえる端正さがあります。緊張感に満ちた峻厳な音楽は、自己に厳しかった作曲者自身の心映えが表れており、日本の交響曲の傑作として第一に挙げられても良いほど完成度の高い作品です。
また、「ピアノ協奏曲」は、第22回芸術祭放送部門で芸術奨励賞を受賞し、さらに第16回尾高賞を受賞した名作であり、賞の趣旨通り「民族文化に根差した」ものとなっています。現代的なサウンドながらも旋律と和声はとても美しく、構成は整然としており、現代作品とは思えないほど聴きやすい音楽です。全曲を通してピアノパートには高度な名人芸が要求され、初演者である中村紘子の名演が有名ですが、ここでの岡田博美の演奏も鮮烈で見事。「この録音が日本の作曲家の地位を高めるきっかけになる」と矢代への共感を惜しまない湯浅卓雄の指揮とアルスター管の深い音色を得たこの一枚は、ヨーロッパ楽壇に対する日本からの"誇り高き返礼"だと言えるでしょう。オススメ。日本語解説付き。

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