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トゥリーナ/ピアノ三重奏曲全集

ホアキン・トゥリーナ(1882-1949):
1~3.ピアノ三重奏曲第1番 ニ長調 Op.35
4~6.ピアノ三重奏曲第2番 ロ短調 Op.76
7~9.ヴァイオリン、チェロとピアノのための幻想曲「円」 Op.91
10~13.ピアノ三重奏曲 ヘ長調


トリオ・アルボス

録音:2000年7月26-29日、マドリード、聖ロサのホアキン・ロドリーゴ・オーディトリオ

トゥリーナ/ピアノ三重奏曲全集

価格:

1,273円 (税込)

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NAXOS【香港輸入盤】

多数のピアノ曲を残したスペインのホアキン・トゥリーナ(1882-1949)、そのピアノ三重奏のための作品全てを1枚のディスクに収めるのは当盤が初めて。トゥリーナは、親友のファリャとともにフランスへ留学し、1905年から10年間パリのスコラ・カントルムでダンディに作曲を師事し、モシュコフスキのもとでピアノを学びました。そこでは、ドビュッシーやラヴェルのようなフランス印象主義音楽の作曲家たちと親交を深め、大きな影響を受けました。1914年にファリャとともに帰国し、1931年からはマドリッドの王立音楽院で作曲科教授に就任しました。ファリャやアルベニスらに比べて、トゥリーナの作品が演奏される機会はこれまで決して多いとはいえませんでしたが、それはトゥリーナがフランコ独裁政権と妥協したために、没後はタブー視されたことに大きな原因があったようです。しかし、トゥリーナはあらゆるジャンルの音楽を手掛けており、最近では国際的に積極的な再評価が進められつつあります。
トゥリーナの作品には故郷アンダルシアの民族音楽が大きく影響しているとされますが、同時代のアルベニスやグラナドスらの音楽と比較すると、スペイン的色彩は薄く、ロマン派の室内楽の伝統を継承する力作揃いです。「ピアノ三重奏曲第1番」や「円」での冒頭部分だけを聴くと、独特の渋い和声があたかもバリバリの現代音楽のようにも感じられますが、ちょっと聴き進めると全く違うことがすぐわかります。「ピアノ三重奏曲第1番」は、スペインの国民音楽賞を受賞した記念すべき作品で、かつて名ヴァイオリニストのハイフェッツと名チェリストのピアティゴルスキーらが取り上げて有名になりました。いずれの作品も先鋭的な表現を用いつつも、音楽的な深みと美しさを堅持した立派な作品ぞろいです。スペイン情緒も感じさせつつも、同時にフランクやフォーレを思わせるフランス的な味わいもあり、スペインとフランスの音楽をうまく融合させて、さらにブラームスのような渋く真摯な音楽へと昇華したようなトゥリーナの音楽は、大変聴き応えがあります。特に、これが世界初録音となる初期の「ピアノ三重奏曲 ヘ長調」は、今まで無視されていたのが信じられない佳品で、ブラームスばりのロマンチックで情熱的な音楽に耳を奪われずにはいられません。

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