エドワード・ヒギンボトム(指揮)/オックスフォード大学ニュー・カレッジ聖歌隊
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(エンシェント室内管弦楽団)
ヘンリー・ジェンキンソン(トレブル)、オッタ・ジョーンズ(トレブル)
ロバート・ブルックス(トレブル)、イェスティン・デイヴィス(カウンター・テノール)
トビー・スペンス(テノール)、エイモン・ドゥガン(バス)
録音:2006年1月、ロンドン、スミス・スクエア、セント・ジョンズ
NAXOS【香港輸入盤】
ヘンデルの作品のみならず、すべてのオラトリオの中でも特に親しまれ、多くの演奏が行われている名作である「メサイア」。有名曲はあまり取り上げないNAXOSレーベルがわざわざ「メサイア」を再録音するのですから、普通で済む筈がありません。ホグウッドらの下で膨大な録音を残し、すでに日本でもお馴染みのアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック。癒しの歌声が大ヒットしたオックスフォードのニュー・カレッジ聖歌隊。これだけでも注目なのに、演奏に使用する版に最大の特色があります。様々な版がある「メサイア」ですが、ロンドンでの上演を再現する当盤(1751年版)では、独唱者・合唱団に女性が登場しません。高い音は合唱も独唱も全てトレブル(ボーイ・ソプラノ)が担当します。ソプラノ・ソロはかなり難しいのですが、皆とても巧く、清楚で美しい歌に癒されます。ヒギンボトム率いるオックスフォード大学ニュー・カレッジ聖歌隊の少年たちの合唱もテクニックがしっかりしていて、高音から低音まで音程も響きも良く、非常に安定しています。演奏は過度に鋭くなく、自然な音楽美に溢れた伸びやかなもの。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックも早めのテンポで軽快かつ切れのよ