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ヴォーン=ウィリアムズ/ピアノ協奏曲、劇音楽「すずめばち」組曲、イギリス民謡組曲、ランニング・セット

レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
1-5. 劇音楽「すずめばち」、アリストファネス組曲
6-9. ピアノ協奏曲 ハ長調
10-12. イギリス民謡組曲
(ジェイコブ編曲)
13. ランニング・セット

ジェイムス・ジャッド(指揮)/ロイヤル・リヴァプール・フィル、アシュリー・ウェイス(ピアノ)

録音:2009年1月27-28日、イギリス、リバプール、フィルハーモニック・ホール

ヴォーン=ウィリアムズ/ピアノ協奏曲、劇音楽「すずめばち」組曲、イギリス民謡組曲、ランニング・セット

価格:

1,273円 (税込)

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NAXOS【香港輸入盤】

劇音楽「すずめばち」は、イギリスのケンブリッジ大学の演劇部が古代ギリシアを代表する喜劇作家アリストファネスの劇をギリシア語で上演するにあたりた、ヴォーン=ウィリアムスに付随音楽の作曲を依頼し生まれた作品です。機知にとんだ音楽とイギリス民謡の見事な融合は彼にしか書き得ないもので、単独でもしばしば演奏される快活で格好いい「序曲」、ユーモラスな曲想の「行進曲」には思わず口元が緩むことでしょう。また、吹奏楽曲のレパートリーの中でも古典的名曲とされている「イギリス民謡組曲」も人気の高い作品です。1924年にゴードン・ジェイコブによって管弦楽およびブラス・バンド用の編曲が行われており、ここではオーケストラによるスケールの大きい演奏となっています。
また、何といってもこのアルバムで注目すべきは「ピアノ協奏曲」です!ヴォーン=ウィリアムスの協奏曲といえば「オーボエ協奏曲」や「チューバ協奏曲」がよく知られており、「ピアノ協奏曲」はヴォーン=ウィリアムスにしてはダイナミックでモダンな音楽のせいか、これまで演奏機会は決して多くはありませんでした。しかし、この作品は、作曲家バックスの恋人であったピアニスト、ハリエット・コーエンの演奏を想定して書かれたもので、かなり先進的に書かれており、5年も費やして書かれた意欲作。残念ながら、当時の聴衆や批評家からは高く評価されることがなく、その後の1946年に「2台ピアノのための協奏曲」として改変を図り、その際、そっと忍びこませていた友人バックスの交響曲の引用も「彼に気が付いてもらえなかった」という理由でその部分は取り除いてしまいました。そんな紆余曲折を経た作品ではありますが、その重厚な仕上がりの中には、時折バッハやブゾーニの影響を感じられたりと、イギリス音楽好きにはたまらない音楽となっています。アシュリー・ウェイスのピアノは素晴らしく雄弁で、生命力に富んだ快活な演奏により、改めてこの作品の真価を問うような抜群の名演奏を繰り広げています。指揮のジャッドも以前から地味ながらも卒のない丁寧な演奏をすることで知られていますが、近年一皮むけてダイナミックで歯切れのいい演奏をするようになり、イギリス音楽のスペシャリストとして見なされつつあります。ロイヤル・リヴァプール・フィルも快調で、地方オケという先入観を持って聴かれると鮮やかな演奏ぶりに驚かれることでしょう。このアルバムはジャッドが放ったホームラン級のアルバムとして強力にオススメできます。

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