1-4. フィリップ・レイン(1950-)／古風な組曲
5-7. マルコム・アーノルド(1921-2006)／リコーダー・コンチェルティーノ Op.41a
8-10. トーマス・ピットフィールド(1903-1999)／リコーダー協奏曲
11-13. エドワード・グレッグソン(1945-)／３つのマティスの印象（リコーダー、弦楽ハープと打楽器編）
14-16. デイヴィッド・ライオン(1938-)／リコーダー・コンチェルティーノ
17-19. トーマス・ピットフィールド(1903-1999)／３つの海上のスケッチ
20-21. イアン・パロット(1916-)／前奏曲とワルツ
22-26. アラン・バラード(1947-)／レシピ
ジョン・ターナー（リコーダー）
ギャヴィン・サザーランド（指揮）／ロイヤル・バレエ・シンフォニア
録音：1999年4,12月、イギリス、ロンドン、ホワイトフィールド・ストリート・スタジオ
NAXOS【香港輸入盤】
リコーダーと言えば、ルネッサンスの時代から変わることのない極めてシンプルな楽器です。古楽演奏には欠かせないリコーダーですが、多彩な音色と豊かな情趣をもっているため現代の楽器としても充分な魅力を持っています。ここではそんな楽器のために書かれた現代イギリスの作品を集めており、イギリスのリコーダー界の重鎮ジョン・ターナーによる優れた演奏によりリコーダーの楽しさを大いにアピールしています。
管楽器ファンには抜群の人気を誇るマルコム・アーノルド(1921-2006)の「コンチェルティーノ」は、この録音のためにわざわざ編曲された作品です。吹奏楽や合唱曲などで次々に斬新かつ美しい作品を発表し続けているエドワード・グレッグソン(1945-)の「３つのマティスの印象」やフィリップ・レイン(1950-)の「古風な組曲」など、現代的な響きの中にどこか鄙びた懐かしさを秘めた味わいです。また、フルートやリコーダー作品を数多く作曲しているピットフィールド(1903-1999)の「リコーダー協奏曲」や「３つの海上のスケッチ」は、現代作品とは全く思えないほど伝統的で優雅なイギリス音楽そのもの。アラン・バラード(1947-)の「レシピ」は、様々な料理のタイトルをとったユーモアあふれる愉しい作品です。
