クロード・ドビュッシー(1862-1918):
1-4. 小組曲
5. 民謡の主題によるスコットランド行進曲(ピアノ連弾版,第1稿)
6-11. 6つの古代の墓碑銘
12-15. 第1組曲(ピアノ連弾編)
ジャン=ピエール・アルマンゴー、オリヴィエ・ショーズ(ピアノ)
録音:2012年3月12-14日(5-15)、7月4日(1-4)
NAXOS【香港輸入盤】
1872年にドビュッシー(1862-1918)はパリ音楽院に入学。正式に音楽の勉強を始めます。もともとはピアニストを志していた彼ですが、2年続けて賞が取れずに諦めてしまったのです。1878年からは作曲もはじめ、いくつかの曲を書きますが、1880年にあのメック夫人の伴奏者として同行し、多大なる影響を受けたことでも知られています。この当時に書かれた曲はあまり残存していないと言われていましたが、いくつかのピアノ連弾曲が2002年に発見、出版され、若きドビュッシーの姿を再現するのに一役買っていることはご存知の通りです。このアルバムでは更にレアな作品「管弦楽のための組曲」のピアノ連弾版が収録されていることに注目です。1882年から1884年頃に作曲されるもずっと演奏されることなく、2008年にようやく公開されたこの作品は、バレエ組曲のようであり、ドビュッシーのインスピレーションがフルに発揮された興味深い音楽です。どちらかといえばドリーブやラロに近い曲調ですが、至るところにドビュッシーらしさが感じられる、とても楽しい仕上がりとなっています。