エルネスト・カヴァッリーニ(1807-1874):
CD1:
独奏クラリネットのための30のカプリースより
1.第1番 イ短調 Op.2-2
2.第2番 ハ長調 Op.2-5
3.第3番 ハ短調 Op.1-3
4.第4番 ロ短調 Op.4-2
5.第5番 ト短調 Op.5-2
6.第6番 ニ長調 Op.4-5
7.第7番 変ロ長調 Op.2-1
8.第8番 ヘ長調 Op.1-1
9.第9番 ハ長調 Op.5-1
10.第10番 イ短調 Op.3-2
11.第11番 ヘ長調 Op.3-1
12.第12番 ニ短調 Op.1-5
13.第13番 ト長調 Op.3-3
14-16.二重奏曲第1番 ハ長調
17-18.二重奏曲第2番 イ短調
19-21.二重奏曲第3番 変ロ長調
CD2:
独奏クラリネットのための30のカプリースより
1.第14番 ホ短調 Op.3-4
2.第15番 ハ長調 Op.4-1
3.第16番 ハ長調 Op.2-3
4.第17番 イ短調 Op.3-5
5.第18番 ホ長調-ホ短調 Op.4-4
6.第19番 ヘ長調 Op.4-6
7.第20番 ニ長調 Op.5-5
8.第21番 ロ短調 Op.5-4
9.第22番 ト長調 Op.2-6
10.第23番 ホ短調 Op.2-4
11.第24番 ハ長調 Op.1-6
12.第25番 変ロ長調 Op.1-4
13.第26番 変ロ長調 Op.3-6
14.第27番 ト長調 Op.5-3
15.第28番 ト長調 Op.1-2
16.第29番 変ロ長調 Op.4-3
17.第30番 ヘ長調 Op.5-6
ニコラ・ブルフォーネ(クラリネット)、マルコ・ジャーニ(CD1:14-21,クラリネット)
録音:2005年8月、イタリア、ゴリツィア、アウディトリウム・ブラツ
NAXOS【香港輸入盤】
エルネスト・カヴァッリーニ(1807-1874)は、イタリアのミラノで生まれた伝説的なクラリネット奏者。9歳の時にミラノ音楽院でカルッリに師事し、瞬く間にその才能を開花されました。1824年に音楽院を卒業した後、すぐにスカラ座の第1クラリネット奏者となり、またヨーロッパ各地で演奏旅行を行い、その名声を広めていきました。その後、演奏旅行で訪れたロシアで皇帝に気に入られ、マリインスキー劇場の第1クラリネット奏者に就任しました。この時期に上演されたヴェルディの歌劇「運命の力」において、カヴァッリーニの演奏に感銘した作曲家本人が、第3幕のオープニングに美しいクラリネットのソロ・パートを付け加えたというエピソードもあるほどです。
このクラリネットのための「30のカプリース」は、カヴァッリーニの最も重要な作品であり、今も世界中の音楽学校で生徒たちがこの「練習曲」のお世話になっていることは間違いありません。30の曲の中にはクラリネットを演奏するために必要な全ての要素…カンタービレや超絶技巧まで…が含まれ、もちろん音楽性も高めることが可能という優れものです。幅広い音域を縦横無尽に行き来するクラリネットの表現力は圧巻で、音楽としても非常に楽しいものです。クラリネット・ファン必携のアルバムです。