ドヴォルザーク(1841-1904)：
ＣＤ１：
１～４．交響曲第８番 ト長調 Op.88
５．交響詩「真昼の魔女」 Op.108
ＣＤ２：
１～４．交響曲第９番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
５．序曲「自然の中で」 Op.91
小澤征爾（指揮）／ウィーン・フィル 録音：1991,1992年
NEWTON【オランダ輸入盤】
1991年と1992年にPHILIPSレーベルに録音された小澤のドヴォルザークの第８番と第９番の交響曲集です。正攻法そのもののオーソドックスなスタイルながら、終楽章などではアグレッシヴな表現も用いており、ウィーン・フィルにしてはかなり情熱的な演奏です。特に「新世界より」は、小澤征爾がウィーン・フィルの定期に登場して２年目の鮮烈なライヴ録音であり、演奏が終わるや否や大歓声が会場中に沸き上がり、冷静といわれるウィーンの聴衆を熱気と興奮の渦に巻き込んだ白熱の演奏です。柔らかくまろやかなウィーン・フィルの音色や卓越したアンサンブル力はやはり大したもので、第８番の第３楽章や「新世界」の第２楽章での艶やかな弦の音色は絶品。小澤のリズム感の良さも随所に活かされています。このしなやかな響きと、ある種独特のこぶし回しは日本人の心をぐっと掴むはずです。カップリングの「真昼の魔女」と「自然の中で」もドヴォルザークらしい郷愁を誘う美しくも瑞々しい音楽です。
NEWTONレーベルは、DECCAやPHILIPSの歴史的名演を復刻するべく立ち上げられた新しいレーベルです。
