1-4. メンデルスゾーン(1809-1847)/弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.44 No.1
5-8. シューマン(1810-1856)/弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
【フランク=ミヒャエル・エルベン、コンラート・ズスケ(Vn)、フォルカー・メッツ(Va)、ユルンヤーコプ・ティム(Vc)】
録音:2000年4月、ラトハウスザール、ライプツィヒ=マルククレーベルク
NCA【ドイツ輸入盤】
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団は、1809年に世界最古の市民オーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターのアウグスト・マッティと同管弦楽団の3人の首席奏者による四重奏のリサイタル活動から誕生したという歴史ある弦楽四重奏団。ベートーヴェンの活躍していた時代から200年の長い年月を経つつも、その伝統はオーケストラの首席奏者たちによって引き継がれながら、今日にいたるまで途切れることなく続いています。このアルバムにおけるメンデルスゾーンやシューマンはもとより、ブルッフやドヴォルザーク、およびレーガーらの作品を初演しており、まさにドイツの弦楽四重奏の王道と呼ぶに相応しい伝統と格式があります。現在のメンバーは1993年以来変わらず活動しており、コンサート活動や数々のレコーディングにおいて欧米でも大きな成功を収めています。特にベートーヴェンの弦楽四重奏全集のセットは欧米をはじめ日本でも大きな話題となりました。このアルバムも、メンデルスゾーンとシューマンの弦楽四重奏のもつ魅力を表現しつくした極めて優れた演奏です。集中力の強い演奏ではありますが、音には力みがなく、リズムのしなやかな躍動感と燻し銀の美しい音色はやはり素晴らしいもの。きめの細かいアンサンブルにのため、スッキリ見通しが良く、ややもすれば鈍重になりがちなメンデルスゾーンやシューマンの弦楽四重奏曲がこれほど快活で素敵な曲だったかと改めて気付かせてくれます。オススメです。