ヴァレリー・ガヴリーリン（1939-1999）：
１～８．歌曲集「ロシアのノート」(1965)
９～10．オフィーリアの２つの歌(1971)
11．都市の眠り(1978)
12．許して(1983)
13～17．歌曲集「四季」(1969)
ミラ・シュキルティル（メゾソプラノ）、ユーリ・セロフ（ピアノ）
録音：2007年7月28-29日
NORTHERN FLOWERS【ロシア輸入盤】
ヴァレリー・アレクサンドロヴィチ・ガヴリーリン（1939-1999）は、1999年に60才で亡くなったロシアの作曲家。バレエ音楽「アニュータ」が知られているほか、声楽曲も多数残していますが、ロシア音楽ファン以外にはこれまであまり知られていなかった存在です。しかし、このアルバムを聴けば、ガヴリーリンのあふれる才能とその魅力的な音楽の素晴らしさに、誰もが驚嘆するでしょう。ガヴリーリンの歌曲は、ロシア風の素朴さやシリアスさだけでなく、プーランクやストラヴィンスキーにも通じるようなウィットに富んだ洒落たセンスも持ち合わせており、一曲ごとに違うスタイルを提示しているかのようです。特に歌曲集「ロシアのノート」は、１曲目は古風でリリックな音楽ですが、２曲目では歌というより叫び声（シャウト）ともいってもよいほど大胆な歌唱で迫って驚かせます。ロシア風の情緒ある美しい歌と、歌というより地声を発するようなユニークな歌が混在した大変面白い歌曲集で、カントループの「オーヴェルニュの歌」がお好きな方には大いに楽しんでいただけるでしょう。「オフィーリアの２つの歌」や「都市の眠り」、「許して」などは哀しみがストレートに表現された味わい深い作品。歌
