ＣＤ１：
・ピアノ・ソナタ第１番 ヘ短調 Op.2-1
・ピアノ・ソナタ第２番 イ長調 Op.2-2
・ピアノ・ソナタ第３番 ハ長調 Op.2-3
録音：2005年12月20-22日
ＣＤ２：
・ピアノ・ソナタ第４番 変ホ長調 Op.7
・ピアノ・ソナタ第９番 ホ長調 Op.14-1
・ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 Op.14-2
・ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op.26
録音：2006年9月5-7日
ＣＤ３：
・ピアノ・ソナタ第５番 ハ短調 Op.10-1
・ピアノ・ソナタ第６番 ヘ長調 Op.10-2
・ピアノ・ソナタ第７番 ニ長調 Op.10-3
・ピアノ・ソナタ第８番 ハ短調 Op.13「悲愴」
録音： 2006年5月17-20日
ＣＤ４：
・ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 Op.22
・ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 Op.49-1
・ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 Op.49-2
・ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1
・ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
録音：2007年7月2-4日
ＣＤ５：
・ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調 Op.28「田園」
・創作主題による６つの変奏曲 ヘ長調 Op.34
・「プロメテウスの創造物」の主題によ>・ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」
・ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op.79
・ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a
・ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 Op.90
・ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
録音：2008年6月5-8日
ＣＤ９：
・ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」
・６つのバガテル Op.126
・小品「やや生き生きと」 Wo060
・小品「アレグレット」 Wo061a
・ロンド・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」 Op.129
録音：2003年8月5-6日、2005年12月22日(Op.129)
Disc10
・ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
・ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
・ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
録音：1997年7月11-13日
ミヒャエル・コルスティック（ピアノ）
OEHMS【ドイツ輸入盤】
「ドクター・ベートーヴェン」の異名を持つドイツのミヒャエル・コルスティックは、ドイツ版グラミー賞とも言われるエコー賞を受賞するなどヨーロッパでは非常に高い評価を得ています。そのコルスティックが10年以上の長き年月をかけて創り上げたベートーヴェンのソナタ全集が、お買得価格のボックスにまとめられました。レコーディングに際して用いられたピアノはすべてスタインウェイのＤ型、楽譜はヘンレ版というスタンダードな仕様ですが、コルスティックは自筆譜も熱心に研究したうえでセッションに臨み、独自のアプローチで個性豊かな演奏を展開しています。力強い打鍵と逞しいアクセント、テンポや明暗の強いコントラストなど、いかにもドイツらしい男気のあるマッチョな演奏です。速いテンポでの鮮やかなテクニックは目を見張るものがあり、しかも表現意欲も旺盛で、今どき珍しい刺激的なベートーヴェンを聴かせてくれます。ギレリスやポリーニに近いスタイルの演奏といえますが、コルスティックのピアノはより色彩的で、不思議と柔らかさも備わっています。基本的にはアクの少ないストレートな解釈であり、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を良い音で聴きたいという方にはピッタリ。極めて念入りに構築された巨大な建築物のようなベートーヴェンは、荘厳でありながらも時には親しげな表情を持つもので、過去の幾多の名演に匹敵する素晴らしい全集であることは間違いありません。厚さ３センチほどのボックス・ケースです。
