1-10. ブラームス(1833-1897)/ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b
11-15. ブラームス/5つのワルツ Op.39
16. シューマン(1810-1856)/アンダンテと変奏曲 Op.46
17. ショパン(1810-1849)/ロンド Op.73
18. チャイコフスキー(1840-1893)/バレエ「くるみ割り人形」より「こんぺいとうの踊り」
アグネス・ポステク、ロマーノ・パロッティーニ(ピアノ) 録音:2000年10月
PIERRE VERANY【フランス輸入盤】
19世紀の大作曲家たちの2台ピアノのための作品を集めたアルバム。ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」は、オーケストラ版が有名ですが、作曲されたのはこちらの2台ピアノ版の方が先とのこと。ポステクとパロッティーニの表現力豊かなデュオで聴くかぎり、2台ピアノ作品としても充分に素敵な作品で、広いダイナミクスを使った堂々たる演奏です。また同じブラームスの「5つのワルツ」は、4手ピアノのための「16のワルツ」から作曲者自身が第1,2,11,14,15番を抜粋し、2台のピアノのために再編したものです。当時ウィーンで大流行していたJ・シュトラウスとはまた違ったドイツ風の純朴なワルツですが、家庭的でほのぼのとした温かいムードの音楽です。シューマンの「アンダンテと変奏曲」も、室内楽版と2台ピアノ版とがあり、妻のクララとしばしば連弾を楽しんだというわりには、これが唯一のデュオ作品。ショパンの「ロンド」は、もともとピアノ独奏用として作曲されましたが、ショパン自身によりすぐに2台ピアノ用に編曲された唯一のオリジナルの2台ピアノ作品です。ショパンらしい華麗な音楽は、ピアノ・デュオ・コンサートの定番作品となっています。最後のチャイコフスキーの「こん