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ヴラディゲロフ/ブルガリア組曲、ヴァルダル、コダーイ/ガランタ舞曲集、エネスコ/ルーマニア狂詩曲第1番

1-4. パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)/ブルガリア組曲 Op.21 No.2 行進曲風,歌,輪舞,ルチェニツァ(舞曲)
5. ヴラディゲロフ/ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」Op.16
6. ゾルターン・コダーイ(1882-1967)/ガランタ舞曲集(1933)
7. ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)/ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調


エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)/ロシア国立交響楽団

録音:1993年1月11日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ

ヴラディゲロフ/ブルガリア組曲、ヴァルダル、コダーイ/ガランタ舞曲集、エネスコ/ルーマニア狂詩曲第1番

価格:

1,987円 (税込)

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RUSSIAN DISC【ロシア輸入盤】

スヴェトラーノフが1993年に開いたオール東欧プログラムのコンサート録音で、おそらくこれが初出音源と思われます。ブルガリアのヴラディゲロフ、ハンガリーのコダーイ、ルーマニアのエネスコのローカル色豊かな作品を取り上げた意欲的なプログラムは、ファンならずとも興味を惹かれます。どの作曲家も民族性を強調した国民楽派をうち立てた重要な音楽家として、現在に至るまでその国では尊敬されています。
日本でもよく知られているハンガリーのコダーイ(1882-1967)といえば、バルトークと並んで近代ハンガリーを代表する音楽家で、「ハーリ・ヤーノシュ」や「くじゃく変奏曲」は広く親しまれています。コダーイ・システムを創始した優れた教育者でもあり、合唱のための作品が多いのも特徴です。「ガランタ舞曲集」はマジャール人の民族音楽をふんだんに盛り込んだ管弦楽曲で、スヴェトラーノフの豪快な演奏によりなおいっそう野性味を増し、極めて濃厚な熱い音楽に仕上がっています。
一番の注目はブルガリアのパンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)。ピアニストとしても優れており、アレクセイ・ワイセンベルクを育てたことでも有名です。最近ヴラディゲロフの再評価が世界的に進み、彼の作品が相次いで演奏・録音されるようになり、次第に全貌が明らかになりつつあります。ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」は、彼の代表作の1つとして西側でも時折演奏されていましたが、珍しい「ブルガリア組曲」もたいへん面白い作品です。ブルガリアの民謡と思われる旋律がふんだんに用いられており、郷愁を感じさせる温かいメロディーとエネルギーあふれるリズムにはブルガリアの熱い血が通っています。スヴェトラーノフもオーケストラを煽りまくって、ドロドロの響きでたっぷり歌い抜いており、このアルバムで初めてヴラディゲロフの音楽に触れた方は、あまりにパンチのある演奏に少なからずショックを受けることでしょう。
最後のエネスコ(ジョルジェ・エネスク)は、偉大なヴァイオリニストとして有名ですが、ルーマニアを代表する作曲家、ピアニスト、指揮者、音楽教師としてマルチな活躍をした才人。「ルーマニア狂詩曲第1番」もよく知られた作品ではあるものの、このスヴェトラーノフの怒濤の演奏はちょっと桁外れ。洗練された西欧のオーケストラから決して得られないであろう圧倒的なパワーと濃厚な表現で聴き手の胸にストレートに迫ります。この1曲を聴くためだけでもオススメのアルバムです。

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